ロッテ佐々木朗希投手(22)が10日、ベルーナドームでの試合前練習で汗を流した。

あれから2年がたつ。22年4月10日、佐々木はオリックス戦(ZOZOマリン)でNPB史上16人目の完全試合を達成した。

午後4時30分38秒、最後の打者オリックス杉本をフォークで空振り三振にすると、スタンド中がこぶしを突き上げた。見ず知らずの隣の人同士が、感動を共有し合う光景があった。

13者連続奪三振も含めての偉業。試合後、またいつか再現したいかと問いかけると「いやぁ、もう大丈夫です。はい」と朗希節だったのが印象的だ。

24年4月10日午後4時30分38秒、外野フェンス沿いで走っていた佐々木は、右中間フェンス下のボールを拾った。立ち上がり、あのウイニングショットと同じフォークの握りをし、シャドーピッチング。背後の右翼席には、完全試合後にZOZOマリンで配布された「Kボード」を手にするロッテファンの姿もあった。

心なしか、2年前よりダッシュのストライド幅が狭まり、足の回転数が増えたようにも見える。先発投手としてより力を発揮できるようになるための進化。でも当時も今も、目標に掲げるところは変わらない。完全試合の直後にも、今年と同じように言っていた。

「まだ始まったばかりなので、1年間(ローテーションで)回れるように、今日もしっかりケアをして、次に向けて調整したいと思います」

練習を終え、スタンドからの声援に笑顔を向けた佐々木は、ソトから何やら突っ込まれてダッグアウトへ入った。【金子真仁】

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