日本ハム新庄剛志監督(51)が、足を使ってデビューから8連勝中だったオリックス東晃平投手(24)に初めて土をつけた。

6試合ぶりにスタメン起用した俊足の五十幡亮汰外野手(25)が、0-0で迎えた6回1死で今季初安打。二盗の際、送球を受けた紅林のグラブと顔が接触し、ボールがこぼれる間に、三塁へ進塁。続く1番郡司の三ゴロの間に生還(記録は野選)し、これが決勝点となった。

指揮官は「いいピッチャーなんで、なかなか点数が取れないだろうなと。(8試合)負けてなかったんですもんね。守備重視で。で、五十幡君が打ってくれた。足は本当魅力あるし。ああいうワンヒットで、あんなに(三塁手が)前来てんのに、ね」。存分に武器を生かした五十幡は「持ち味は出せたかなと」。昨季9打数3安打と、オリックス先発陣の中で最も相性の良かった東からチーム最初の安打を放ち、切り崩した。

9番打者の1安打による勝利なら82年大洋(現DeNA)以来42年ぶりの珍事だったが9回に郡司が右前打を放ち、お預けに。指揮官は「0安打勝ちってあんのかな。今まで。エラー、エラーとか。(1回ある?)あ、1回あるんですか。はい、それを目指します」。今季6勝のうち3度目の1点差勝利で、再び貯金1。これからも少ないチャンスで勝機をひねり出していく。【永野高輔】