ソフトバンク山川穂高内野手(32)が、古巣相手に2打席連続の満塁本塁打を放った。まずは3-0の6回1死満塁で西武水上から2号グランドスラム。2球で追い込まれてからの3球目、外角高めボール球のスライダーを左中間へ突き刺した。昨年までの本拠地で悠々とダイヤモンドを周回。自軍ベンチ前では、おなじみの「どすこいポーズ」を披露した。さらに8回には再び満塁で左翼席に本塁打。この日2本目のグランドスラムで大暴れだ。

1試合で2本の満塁弾を放ったのは、パ・リーグでは大映・飯島滋弥が1951年10月5日阪急戦(大須)で放って以来73年ぶり。セでは巨人二岡智宏が2006年4月30日中日戦(東京ドーム)で打って以来で、史上3人目。2打席連発も二岡以来だ。

どすこいポーズには左翼席に陣取る西武ファンから、この日はここまで起こらなかったブーイングが起こった。山川はベンチでバットを握りしめ、喜びをかみしめた。

「打ったのはスライダー。追い込まれてから何とかしようと必死でした。満塁のチャンスを生かすバッティングができて本当に良かったです」

公式戦では移籍後2試合目の敵地・西武戦。前日12日は4打数1安打で3三振を喫し、試合前から西武ファンによる大ブーイングを浴びていた。それでも「(西武に)育ててもらったことに変わりない。忘れていませんし、感謝しています」と語っていた。

山川の満塁本塁打は19年3月29日、ソフトバンクとの開幕戦以来5年ぶり。ベルーナドームでの本塁打は22年10月1日のソフトバンク戦以来、2年ぶり。どちらも現在所属しているソフトバンクから放ったものだった。

【動画】ソフトバンク山川穂高がグランドスラム!かつての本拠地でどすこい!