中日高橋宏斗投手(21)がチームの4連敗を阻止し、4位浮上に貢献した。9回途中3安打3失点。強力ヤクルト打線を封じて、今季2度目の登板で1勝目を手にした。

「もう最後がすべてです。完全にツメが甘すぎ」。今季初勝利にも苦笑いを見せた。あと1人で完投を逃した。9回先頭西川への四球から丸山和の投ゴロを二塁へ悪送球。長岡も同様に二塁悪送球で無死満塁にするとオスナの2点適時打などで3点を失い、マルティネスに最後の1人を託した。

それでも8回まで独り舞台。4回から5回にかけて村上、サンタナ、オスナの主軸を含め6者連続三振を奪った。93年の郭源治が作った球団記録にあと1に肉薄。完投は逃したが11個の三振を積み上げた。立浪監督は「チームを救ってくれるようなピッチングをした」と称賛。右腕は「1カ月、僕は出遅れている。ここから取り返してチームも勝っていけるように頑張ります」と、Bクラスからの反攻をけん引することを誓った。

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