侍ジャパンが、3大会ぶりの世界一を目指しスター軍団の米国と対戦。3-2で米国を破り3大会ぶり3度目の世界一に輝いた。1点リードで迎えた9回表、大谷翔平投手が登板。最後は僚友トラウトを空振り三振に仕留め胴上げ投手、そして大会MVPに選ばれた。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
米 国 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
日 本 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 |
【米】ケリー、ループ、フリーランド、アダム、ベッドナー、ウィリアムズ
【日】今永、戸郷、高橋宏、伊藤、大勢、ダルビッシュ、大谷
【本】ターナー、シュワバー(米)村上、岡本(日)
1回
【米国】
日本先発は投げる哲学者今永
ベッツ 初球151キロ。2球目148キロで右飛
トラウト 118キロのカーブに詰まったが右前に落とすと一塁を回って猛然と二塁へ。ヘッドスライディングで二塁打!
ゴールドシュミット スタンドからは「USA、USA」の大声援。ひるまずチェンジアップで空振り三振
アレナド 初球スライダーで一ゴロ
【日本】
米国先発は昨季13勝のケリー
ヌートバー 初球150キロを打ち上げ左飛
近藤 遊ゴロ。二塁ベース右にシフトされた遊撃手が処理
大谷 3球連続ボール。4球目151キロ見逃しストライク。5球目151キロが外角高めに外れ四球
吉田正 149キロ外角低め直球見逃し三振で無得点
2回
【米国】
日本投手は今永
シュワバー スライダーで右飛
ターナー 147キロ直球打たれ左越えソロ。これで大会最多タイの5本目
リアルミュート 151キロでバットを折ったが左前に運ばれるヒット
ムリンス 151キロ外角直球見逃し三振
アンダーソン 118キロのカーブ打たれ中前安打。2死一、二塁
ベッツ 初球スライダーで左飛
【日本】
米国投手はケリー
村神様 初球148キロ打って右翼2階席へ特大の132メートル同点ソロ!
岡本 135キロのカーブを打って右前安打
山田 フルカウントから147キロ打って右飛
源田 148キロ打って左前安打
中村 フルカウントから四球選び1死満塁
米国は2人目の左腕ループが登板
ヌーーートバー! 145キロの内角ツーシームに詰まったが一ゴロで岡本が生還し2-1と勝ち越し
近藤 中飛で追加点ならず
3回
【米国】
日本投手は戸郷
トラウト 直球で追い込み140キロのスプリットで空振り三振
ゴールドシュミット 138キロで左飛
アレナド 3-1から四球で出塁
シュワバー フルカウントからスプリットも見極められ四球。2死一、二塁
ターナー 直球で追い込み136キロのスプリットで空振り三振。戸郷ガッツポーズ
【日本】
米国投手は左腕フリーランド
大谷 フルカウントから140キロスライダー見逃し三振
吉田正 ストレートの四球
村上 128キロのナックルカーブ打って4-6-3の二ゴロ併殺打
4回
【米国】
日本投手は戸郷
リアルミュート 148キロで遊撃ライナー
ムリンス スプリットを合わせられたが左飛
アンダーソン スライダーで右飛
【日本】
米国投手はフリーランド
岡本 138キロのスライダー捉え左中間へ今大会2号ソロ。3-1!
山田 チェンジアップ打ち上げ右飛
源田 内角144キロ直球空振り三振
中村 三ゴロ
5回
【米国】
日本投手は高橋宏
ベッツ 初球156キロで高いバウンドの三ゴロ。当初の判定はアウトもビデオ検証でセーフに
トラウト フルカウントから143キロのスプリットで空振り三振
ゴールドシュミット 156キロ外角低め直球見逃し三振
アレナド 142キロのカットボール打たれ左前安打、2死一、二塁
シュワバー カウント3-0から154キロ直球で中飛に仕留め無失点
ダルビッシュがブルペンへ
【日本】
米国投手はフリーランド
ヌートバー 右飛
近藤 四球
大谷 143キロ内角ツーシームに詰まって二ゴロ。2死二塁
吉田正 132キロのナックルカーブ打って投ゴロ
大谷がブルペンへ
6回
【米国】
日本投手は伊藤
ターナー スライダーで左飛
リアルミュート カットボールで三ゴロ
ムリンス 151キロ内角低め決まって見逃し三振。伊藤、ガッツポーズ!
【日本】
米国投手は右腕アダム
日本のブルペンではダルビッシュが投球練習開始。大谷はいすに座って試合を観戦
村上 144キロチェンジアップ空振り三振
岡本 スライダー空振り三振
山田 フルカウントから四球で出塁
源田 初球、山田が二盗成功。四球で2死一、二塁
大谷が左翼後方のブルペンから走ってベンチへ戻る
中村 四球で2死満塁
ヌートバー スライダー打ち上げ右飛で無得点
大谷が再びブルペンへ
7回
【米国】
日本投手は大勢
代打マクニール ストレートの四球
ベッツ スプリット打たれ左前安打。無死一、二塁
トラウト 153キロで詰まらせ右飛
ゴールドシュミット スプリットで6-4-3の遊ゴロ併殺打、無失点
【日本】
米国投手は右腕ベッドナー
近藤 カーブを打って三飛
大谷 スプリット打って遊撃内野安打。俊足を飛ばし一塁セーフ。リプレー検証でも判定覆らず
吉田正 三ゴロ併殺打で無得点
8回
【米国】
日本投手はダルビッシュ。大谷は3度目のブルペン移動
アレナド 137キロのカットボールで中飛
シュワバー 145キロ打たれ右越えソロ被弾。2-3
ターナー スライダー打たれ中前安打
リアルミュート 初球138キロ打ち上げ遊飛
ムリンス 中飛に仕留め1点リード守る
【日本】
米国投手は右腕ウィリアムズ
村上 チェンジアップ空振り三振
岡本 チェンジアップ空振り三振
山田 四球で出塁
源田 山田が二盗成功。三ゴロで無得点
9回
【米国】
日本投手は大谷翔平
マクニール 初球140キロスライダーファウル、2球目162キロボール、3球目160キロボール、4球目141キロスライダーボール、5球目159キロファウル、6球目143キロファウル、7球目159キロがわずかに外れ四球(代走ウィット)
ベッツ 初球157キロ見逃しストライク、2球目156キロで二ゴロ併殺打
トラウト 初球142キロボール、2球目161キロ直球空振り、3球目160キロ直球ボール、4球目160キロ直球空振り、5球目164キロ直球ボール、6球目140キロのスライダー空振り三振。大谷はグラブを放り投げて歓喜爆発。侍ジャパンが3大会ぶり世界一!
スタメン
【米国】
1(右)ベッツ(ドジャース)
2(中)トラウト(エンゼルス)
3(一)ゴールドシュミット(カージナルス)
4(三)アレナド(カージナルス)
5(指)シュワバー(フィリーズ)
6(遊)ターナー(フィリーズ)
7(捕)リアルミュート(フィリーズ)
8(左)ムリンス(マーリンズ)
9(二)アンダーソン(ホワイトソックス)
先発投手=ケリー(ダイヤモンドバックス)
【日本】
1(中)ヌートバー(カージナルス)
2(右)近藤(ソフトバンク)
3(指)大谷(エンゼルス)
4(左)吉田正(レッドソックス)
5(三)村上(ヤクルト)
6(一)岡本(巨人)
7(二)山田(ヤクルト)
8(遊)源田(西武)
9(捕)中村(ヤクルト)
先発投手=今永(DeNA)
◆WBCの球数制限 1次ラウンドは65球、準々決勝は80球、準決勝と決勝は95球。打席中に制限数に達した場合、その打席完了まで投球できる。50球以上は中4日、30球以上か連投した場合は中1日の登板間隔が必要となる。
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戦いの軌跡
第1戦VTR
日本が白星発進。1回に村上の押し出し四球で先制すると、4回には大谷の2点二塁打で加点。7回に牧のソロ、8回には山田、甲斐の適時打などで4点を挙げて突き放した。大谷は先発投手として4回1安打無失点5奪三振で勝利投手。打者でも2安打2打点と投打にわたる活躍を見せた。
第2戦VTR
日本が13得点の大勝で連勝。3点を追う3回、ヌートバー、近藤、吉田の適時打で4点を奪い一気に逆転。5回に近藤のソロと吉田の犠飛で加点し、6回には大谷、岡本和の適時打などで5点を挙げて突き放した。先発のダルビッシュは3回3失点も、2番手の今永が6回まで1失点で粘り、流れを渡さなかった。
第3戦VTR
日本が無傷の3連勝。0-1の3回に吉田の2点二塁打と山田の適時打で逆転。4回にもヌートバー、近藤、大谷の3連続適時打などで4点を挙げて突き放した。先発の佐々木朗は4回途中1失点8奪三振と好投し、宇田川-宮城とつないでチェコに流れを渡さなかった。
第4戦VTR
日本が4戦全勝で1次ラウンドを終え、B組1位での準々決勝進出を決めた。主役の1発で最高の展開にした。初回、無死一、二塁から大谷翔平投手(28=エンゼルス)が右翼超えに特大の先制3ラン。看板直撃の衝撃的な今大会初本塁打で勢いづいた。先発の山本由伸投手(24=オリックス)は4回無失点と、つけ入る隙を与えない投球だった。3回に単打1本を許した以外はパーフェクト。全イニング2奪三振の計8奪三振でオーストラリアを圧倒し、WBCデビューで世界に実力を示した。
準々決勝VTR
日本がイタリアを破り、5大会連続の準決勝進出を決め、米国行きをつかんだ。リアル二刀流で臨んだ大谷翔平投手(28=エンゼルス)は5回途中2失点も勝利投手。打撃では3回に意表をつくセーフティーバントで先制点をお膳立てした。さらに岡本がこの回に3ラン。結局この試合5打点と大活躍。その後リードを広げ、ダルビッシュが4番手に登板。1点を失うも、リードを保ったまま最終回の大勢へとつなげ、チームは大勝した。
準決勝VTR
5戦全勝で5大会連続4強進出を果たした日本は、3大会ぶりの決勝進出をかけてメキシコと対戦。1点を追う9回裏、不振の村上宗隆が逆転適時打を放ち劇的なサヨナラ勝ち。3大会ぶりの決勝進出を決めた。