ワタナベボクシングジムが支援金を募ったクラウドファンディングが、22日に目標額600万円をクリアした。

試合が中止、延期になり、ジムも休業中で存続危機。損害と運営費を補うために、4月27日から募集を開始していた。29日が募集終了日だったが、7日前にして400人を超える支援で目標を達成した。

返礼として主催試合コーナーポスト広告の50万円に2人、世界王者京口らに指導を受けられる3万円に20人、サイン入りグローブの1万2000円に150人以上などの支援が集まった。

渡辺会長は「みんなが苦しい時にありがたい限り」と感謝した。試合予定だった京口らの選手には「生活もあるから」とファイトマネーの一部を支給した。政府による補助金なども申請済み。8月には興行を予定しているが「まだまだ先が見えない。不安ばかり」とも話した。

同ジム初の世界王者の内山氏も、クラウドファンディングを開始している。東京・四谷と埼玉・春日部市で、アマジムのKOD LABを経営も休館している。インストラクターの現役や引退したボクサーの報酬、家賃などの支援を募っている。

こちらは6月22日までに目標500万円も、すでに700万円以上が集まった。100万円は永久会員権、10万円は内山氏と食事会、5万円は内山氏とマスボクシングなどが返礼となっている。【河合香】