頸髄(けいずい)損傷で入院中の元プロレスラー天龍源一郎(72)が9日、自身が主宰するプロレス興行「天龍プロジェクト」の東京・後楽園ホール大会にビデオメッセージで登場した。

天龍の娘で団体の代表を務める嶋田紋奈(あやな)氏が開会のあいさつをした後、スクリーンにビデオが映し出された。病床で頭と首を器具で固定した状態の天龍は「私もそちらに行く予定でしたが、こういう状態ですので、今は治療に専念してまたリングに立てる日を心待ちに、自分も頑張っています」とあいさつ。団体再始動後初の後楽園ホール大会ということもあり、「仲間とともに作り上げた大会。今日出てくれる選手は天プロらしい試合を見せてくれると信じています」と、エールを送っていた。

天龍は先月初旬、長年の現役生活による負担で症状が顕著に出たとし、突然死のリスクを避けるために入院していることを公表。「環軸椎亜脱臼に伴う脊髄症・脊髄管狭窄(きょうさく)症」と診断され、先月14日に手術を受けていた。団体の発表によると、術後2カ月から半年程度のリハビリ期間を予定しているという。