横綱白鵬(35=宮城野)の専属トレーナーを9年間、務める大庭大業氏が著作し、白鵬自身が監修する新刊書籍「白鵬の脳内理論」(税抜き1600円)が3月6日、ベースボール・マガジン社から発売されることが2日、同社から発表された。

20年以上のスポーツトレーナー歴を持ち、12年11月から白鵬の専属トレーナーを務める著者の大庭大業(おおば・ともなり)氏は「本書で紹介している横綱が実践していることの一つひとつは、決して難しいことではありません。『勝つ』という目標を定め、そのために何をすべきかを、常識にとらわれずに考え、良いと思ったことを試してみる。その姿勢も考え方も、私たちが日々の生活の中で真似できることがたくさんあると思います」とコメント。「五感を研ぎ澄ます」「他人の声に耳を傾ける」「『習慣を守る』ことが目的ではない」などを「超一流の流儀」とし、白鵬の強さの秘密を分析している。

監修者の白鵬も「大庭先生は、30歳を過ぎて変化を感じ始めた私の体を、つきっきりでみてくださっています。そのおかげで、私は32歳から、もう一つの時代を築くことができたといっても過言ではありません。『職人には神の知恵がある』ということわざがモンゴルにはありますが、私の体と向き合い、未来を考えてくれた大庭先生には、この言葉がぴったりです」などとコメントを寄せている。