最近あまり入っていなかった某建物に久しぶりに行くと、エレベーターの近くに「変質者にご注意ください!」という警告の紙がはってあった。

「変質者の画像」として眼鏡をかけてマスクをし、黒い服を着てリュックを背負った、特段変わった風貌ではない、ごく普通という印象の若い男の写真が無修正で掲載。

管理会社が作ったとみられるその紙によると、某日の夕、当該「変質者」男が同建物のエレベーターに乗って各階で停止したり、昇ったり降りたりを繰り返し、ある階ではエレベーターの扉が開いた際、自身の下半身を露出させていたという。

入居者からの連絡で防犯カメラ確認をしたところ、当該人物が「露出」行為をしている際、後ろ姿でしか映っていなかったとのこと。そのため、警察から動くことはできないと言われたとしていた。エレベーターの防犯カメラが空間の奥についていたのか、この男の“犯行の瞬間”動画を背後からしか撮れていなかったということかと思われる。

この種の露出事案はエレベーターだけではなく、屋外などでも頻発しているとみられ、筆者自身も、夜の路上で同様の被害にあった話を何度か、被害者女性から直接聞いたこともある。

こうした露出行為は、公然わいせつ罪のほか、各都道府県の迷惑防止条例や軽犯罪法などに抵触しうるとされる。

今回、その張り紙によると、後ろ姿だけの防犯カメラ映像だったため、当局は動くことができないとの対応だったというが(※あくまでその張り紙の記述による。実際はほかの理由や微妙な別の要素などがあった可能性も当然ありうる)、周辺で似た事件が相次いでいたり、さらなる被害が確認された場合などは本格的な捜査がなされることもありえると思われ、個別案件ごとに当局の対応も異なるとみられる。

ただ、同張り紙に書いている内容がすべて事実だとすると、この男は同様の行為を再び別の場所でする可能性も推察され、さらなる被害者が出ないか心配である。

本文とは直接的関係はないが、スマホ宛に架空請求詐欺的なにおいがする怪しいショートメールが久しぶりに届いていた。世の中には危険があふれている
本文とは直接的関係はないが、スマホ宛に架空請求詐欺的なにおいがする怪しいショートメールが久しぶりに届いていた。世の中には危険があふれている

ちなみに誰も興味がないであろう話だが、18年10月に始まった当日誌は本稿で100回目。だから何なんだと言われればまさにその通りで、そうした「節目」とは特段関係のない内容のまま、本日も粛々と終了。

【文化社会部・Hデスク】