タレント武井壮(42)が16日、フランス・リオンで行われた世界マスターズ陸上選手権で、40~44歳が出場する「M40クラス」の400メートルリレーに出場し、金メダルを獲得した。

 タイムは42秒70で、アジア記録を1秒37も大幅に更新。世界記録までも、あと0・5秒に迫る好タイムだった。

 アンカーを務めた武井は「世界のどの国よりも速くゴールできたことが、これからの人生の大きな支えになる」と喜んだ。

 タレント活動と両立しながら、深夜に街中をダッシュするなど毎日1時間のトレーニングを700日以上も日課にしてきた。

 「全力を尽くして積み重ねてきたものがこの舞台で発揮できた」と話した。

 中年の星としてメッセージも送った。現在も、「野球の始球式で140キロを投げたい」と意欲を燃やしている。

 「毎日がつまらないとか夢が見つからないというたくさんの同年代、若い世代の人たちに、人間の毎日1時間がどれだけの価値があるかを少しでも証明できたような気がする。まだまだ新しいゴールを見つけて、今後も頑張っていきたい」と語った。

 武井は陸上・10種競技の元日本チャンピオンで、13年10月にブラジルで行われた世界マスターズ陸上選手権200メートルでは、同クラスで銅メダルを獲得していた。