今月いっぱいで定年を迎えるTBSの林正浩アナウンサー(60)が、今日30日のDeNA-巨人2回戦(横浜)で同局アナとしてテレビで最後の実況中継を行う(一部地域のぞく)。

 林アナは79年4月に入社。初実況は80年秋の日本ハム-南海で、以来92年バルセロナなど夏冬の五輪を4回、ゴルフのマスターズ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など同局のスポーツ報道の顔として名場面を伝えてきた。

 中でも73年春に桜美林(東京)の5番一塁手として甲子園に出場したとあって、野球への思い入れは強い。「野球が入り口。卒業するところも野球」と、最後の実況は感慨深いものになりそうだ。

 また、“珍記録”の樹立も目前だ。林アナはスポーツアナウンサーとして採用されたため、テレビで政治や事件のニュース原稿を読んだことがない。異例のキャリアで「希望してその道を走ってきたわけですから、ラッキーでした」と振り返る。退社後もフリーアナウンサーとしてスポーツ中継に関わっていく。