人気アニメ「ラブライブ!」で主人公高坂穂乃果役の声を務め、NHK紅白歌合戦に昨年初出場した女性声優ユニットμ’s(ミューズ)メンバー新田恵海(年齢非公表)の所属事務所が5日、この日発売の週刊誌「アサヒ芸能」で報じられた過去のアダルトビデオ(AV)出演疑惑を公式ホームページ(HP)で否定した。

 同誌では、08年に発売された「素人女性もの」のAVに新田が出演していたとし、出演女性の顔や声、ほくろの位置などが新田と一致するとの関係者証言を紹介するなどし同一人物と報じている。同誌では、撮影時は、現在の所属事務所のオーディションに合格する前年の音楽大学学生だったとしており、性交シーンなどの詳細も記している。

 所属事務所は5日、HPで、人気声優としては“異例”とも思える、AV疑惑報道の否定コメントを出した。HPに「一部の記事により新田がAVに出演しているのではと名指しで書かれ、各所からも確認の連絡が相次ぎまして、所属事務所としては対応せざるをえない状況になりました」と説明し「新田恵海本人に確認したところ、当該の記事とみなされている人物は、本人ではないとの話でございました。それを受け事務所で調査をしている最中ではありますが、新田恵海本人ではないという結論に至りました」とした。

 所属事務所は日刊スポーツの取材に対して「AVに出ているのは新田と似ている別人です。サイトでの発表の通り、報道は事実無根です」と説明。今後の対応については弁護士と相談中とした。一方「アサヒ芸能」編集部は「記事に出ていることが全てです」とコメントした。このAVの発売元は、報道の事実関係などについて「お答えできません」としている。

 ◆μ’s(ミューズ) 10年に雑誌「電撃G’s magazine」内の企画としてスタートした作品「ラブライブ!」の声優ユニットとして結成。同年8月に「僕らのLIVE 君とのLIFE」でCDデビュー。13年の「ラブライブ!」アニメ化後、人気急上昇。今月1日の東京ドームライブをもって、ワンマンライブは最後になることが発表された。09年3月に現在の所属事務所主催のオーディションに合格した新田は、ユニット結成時からのメンバー。11年1月のパソコンゲーム「T.P.さくら ~タイムパラディンさくら~」で本格デビューしている。