米大統領選まで3週間となった18日、ジョージ・W・ブッシュ前米大統領を批判したドキュメンタリー映画「華氏911」(04年)などで知られるマイケル・ムーア監督(62)が、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏を題材にした映画を極秘で製作したことを電撃発表した。「マイケル・ムーア・イン・トランプランド」と題された作品は、同日夜にニューヨークの映画館で無料上映され、翌19日からはロサンゼルスなどの劇場でも一般公開がスタートした。

 同作はムーア監督がオハイオ州で行う予定だったワンマンショーをベースにしたもので、「あまりに物議を醸す」との理由から同州の共和党員によって中止されたものだと言う。「共和党員が妨害しようとした映画をどうぞ。オスカー受賞のマイケル・ムーアが大胆で愉快なワンマンショーて敵地に乗り込み、大統領選を控えたトランプランドの奥地に迫ります」と説明している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)