歌手松崎しげる(66)が19日、大阪市内で日刊スポーツの取材に答え、新シングル「からくりピエロ」(9月6日発売)をPRした。同曲は、音声合成ソフト・ボーカロイドを活用した人気プロデューサー40mP(よんじゅうメートルピー)の楽曲で、カップリング収録されている代表曲「愛のメモリー」とも、40mP監修の虹色オーケストラが演奏を手掛けた。昨年デビュー45周年を迎えた松崎だが、長い音楽キャリアの中でも、クラシックとの共演は少ないという。「(ソロデビュー35周年を迎えた)2005年にチェコ・フィル管弦楽団とプラハでやって以来かな。どうしてもクラシックは堅いイメージを持たれやすいけど、レコーディングは本当に楽しかった。演奏者は若くて探求心があって、音楽が手作りという感じだった」と振り返る。

 昨年、日本記念日協会が9月6日を「松崎しげるの日」に認定。これを受けて音楽イベント「黒フェス~白黒歌合戦~」が始まり、今年は2回目を迎えた、曜日の並びで今年は平日開催に。それでも奥田民生、ももいろクローバーZら人気アーティストが参加して盛り上がりを見せた。また松崎が親友と呼ぶ俳優・西田敏行や、旧知の仲の影山ヒロノブらも出演を快諾。松崎を起点にジャンルを超えてスターが交差するステージに進化した。新曲「からくりピエロ」も披露して、「最高に楽しかったよ」と目を細めた。

 「虹色オーケストラとの共演もそうだけど、新しいことにチャレンジするって感じではなく、新しいウェーブに身を置けていることが嬉しいし、それ自体が財産」。黒だけに、何モノにも染まらず、いつも自然体の松崎。「なんか黒いってことが、キャッチーで分かりやすいのかな」。褐色の肌に、白い歯を見せて充実の笑みを浮かべた。

 12月23日にシェラトン都ホテル大阪で大橋純子とディナーショー。同25日にホテル椿山荘東京でクリスマスディナーショーを行う。