小栗旬(34)が15日、大阪・梅田ブルク7で、長沢まさみ(30)佐藤二朗(48)とともに、主演映画「銀魂」(福田雄一監督)の舞台あいさつを行い、飲酒して登壇したという佐藤の“暴走”に苦笑しっぱなしだった。

 通常、登壇者が順に自己紹介やあいさつをしてスタートするものだが、この日は佐藤と、福田監督が超ハイテンションで、いきなりトークがスタート。福田監督によると、楽屋にたこ焼きがあったといい、佐藤は「たこ焼き! ちょっとビール…。小栗君、飲んでないかな? (自分が)飲んでいいかな」と偵察にうかがったものの、我慢しきれなかったのか、ビールをごくり。佐藤も「はい、飲みました」と言い、顔を赤らめて、飲酒を認めた。

 普段から陽気な福田監督と、佐藤。酒の力もあってか? 話し出すと止まらない。これには、小栗もただ笑うばかり。しばらくして「ほら、こうやって、始めますよ、もなくて、始まっちゃうから」とたしなめ、やっと「(長沢と)僕らも皆さん(客席)と同じ空気で2人を見てますから」とあいさつに入った。

 上機嫌の佐藤の“暴走”は、この大阪でのあいさつだけではなかったようで、この日、愛知県から始まった“あいさつツアー”で、初回の地元・愛知県でも一暴れがあった様子。小栗は「二朗さん、いきなりおならしたんです。しかも、その音をマイクで拾って」と暴露し、場内は爆笑になった。

 客席からの質問コーナーや、ツイッターを通じて受け付けていた質問に小栗、長沢らが答える企画が用意されていたものの、その都度、話は脱線していき、質問コーナーは2問、ツイッターでの受付は1問で終了。それでも、ツイッターの質問は「明日をどうしたら頑張れますか」と、真剣な内容だったため、これには4人でまじめに熟考。長沢は「いい意味で周りに流されてみようと思うようになって、楽になった」。小栗は「違う意味かもしれませんが、鼻うがいをすると、頭がすっきりして、よし! 明日また頑張ろうって思えます」と話していた。

 同映画は前日14日に公開され、初日舞台あいさつは東京で開催。前日の東京でのあいさつには、声優出演した山田孝之(33)が、劇中キャラクターの着ぐるみに入って登壇。山田は最後まで一切顔を見せないという異例の展開で話題となったが、この日は佐藤が“暴走”を展開。ただ、それも小栗、長沢が温かく見守り、「銀魂」チームの結束力を見せていた。

 「銀魂」は、幕末の江戸が舞台。地球人と宇宙からやってきた天人(あまんと)が共存する設定で、なんでも屋「万事屋」を営む小栗演じる銀時の奮闘を描く。原作は「週刊少年ジャンプ」で03年12月から連載が始まり、現在も続く人気漫画。