山田洋次監督(86)が27日、都内で行われた「第2回 澄和Futurist(フューチャリスト)賞」表彰式に出席した。平和な未来への思いを持ち活動している個人、団体に贈られる賞。山田監督の「母べえ」「母と暮せば」などの作品で、戦争体験に基づいた平和への思いを描いたことが評価された。

 山田監督は「作りたい映画と作らなければならない映画がある。同じようで微妙に違う。重なるのが理想だが、なかなかできない。体の続く限り、もっと映画を作りたい。今だからこそ、この年になったからこそできる映画があるのではないか」とスピーチし、意欲を見せた。

 第1回の同賞では、原爆詩の朗読などを続ける女優吉永小百合が表彰されている。