佐藤健(28)土屋太鳳(22)が9日、作品の舞台である岡山で先行公開初日を迎えたダブル主演映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(瀬々敬久監督、16日全国公開)のため、現地への“弾丸ツアー”を敢行した。2人はこの日朝、岡山入り。舞台あいさつ4本に加え番組収録などもこなし、最終新幹線まで時間いっぱい作品をPRした。

 原因不明の病で昏睡(こんすい)状態に陥った花嫁と、回復するか分からない彼女を待ち続けた男性の、奇跡のような8年間の物語。撮影は、モデルとなった中原尚志(ひさし)さん、麻衣さん夫妻が住む岡山を中心に行われた。舞台あいさつで土屋は「里帰り出産ってこういう気持ちなのかな」と笑い、佐藤は「(主演した)『天皇の料理番』も『るろうに剣心』も倉敷でロケをしました。岡山で撮ったらヒットする流れになれば」と、自身の人気作にあやかった。

 初日を祝して中原夫妻も駆けつけた。体当たりで演じた麻衣さんからの感謝の手紙に、土屋は号泣。「麻衣さんが生きることを踏ん張ってくださったこと、尚志さんが麻衣さんの命を愛し続けてくださったことが、こういう瞬間を生んでいます。とてもうれしいし、感謝しています」と、絞り出すような声で話した。【杉山理紗】