神田沙也加(31)が、耳で読書を楽しめるサービスとして最近、注目が高まるオーディオブックに初主演する。オトバンク社が運営する日本最大のオーディオブック配信サービス「FeBe」(フィービー)で、14日から配信がスタートしたファンタジー小説「Musio1:電脳メイロ」のオーディオブックで主人公メイロを担当する。同日、同社が発表した。

 神田が初主演する「Musio1:電脳メイロ」は、人工知能エンジンとソーシャルロボットを開発するAKA社が開発したAIロボットMusio(ミュージオ)をモチーフとした、真山碧氏原作の小説。ミュージオは人工知能エンジンMuseを搭載し、文脈や状況などを理解して自ら考えて会話ができ、その会話内容もだんだん覚えていくソーシャルロボットで、感情も持っているため、自身の感情を表情で表現し、会話を理解して覚え、感情もシェアできる。「Musio1-」は、4月に紀伊国屋書店全国ウィークリー・デイリー文庫ランキングで1位を獲得。全3部で、第2部「Musio 2:電脳天使」は18年上旬の販売を予定している。

 神田はオトバンク社を通じてコメントを発表した。

 「この物語は、近い未来に実現しそうな現実感とファンタジーの世界の美しさに、ダークな側面が組み合わさっているところが面白いと思います。明るいだけがファンタジーじゃない! ! ! 今回担当させていただいた主人公メイロは、人付き合いに少し苦手意識があるところや不器用なところなど共感できる点が多く、自分らしく演じることができました。また、オーディオブックは、声が物語を読み解く上でのヒントを与えてくれることで、読書とは違った面白さがあると思います。絶対におもしろいと思うので、普段あま

り本を読まない人や小さいお子さんもぜひ聴いてみてください!」

 神田はアニメ映画「アナと雪の女王」で、主人公アナの日本語版声優を務めたことで知られ、同作での演技力と歌唱力が高く評価され、15年の「第9回声優アワード」で主演女優賞を受賞するなど、声優としても評価が高い。