フジテレビ系月9ドラマ「海月姫」(月曜午後9時)の26日第7回の平均視聴率が4・9%(関東地区)だったことが27日、ビデオリサーチの調べでわかった。初回は8・6%、2回目は6・9%、3回目は5・9%、4回目は7・5%、5回目は5・3%、6回目は5・0%。

 前シリーズ「月9」枠、篠原涼子主演の「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」の昨年12月25日最終回の平均視聴率が4・6%(関東地区)で、昨年1月スタートの月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」第6話5・0%を下回り、月9史上ワースト記録となっている。

 「海月姫」は漫画家東村アキコ氏の累計発行部数440万部以上の同名コミックをドラマ化。10年には同局でアニメ化され、14年には能年玲奈主演で映画化もされている。ドラマ「海月姫」は芳根京子(20)主演で、「女の子は誰だってお姫様になれる」がテーマ。クラゲを愛しすぎてしまった筋金入りの“クラゲオタク女子”が、とある兄弟と三角関係になり、自分には一生縁はないと思っていた恋を知り、新しい自分、新しい生き方を見つけていく姿を、ギャグを交えて描く、新感覚の“シンデレラ・コメディー”だ。

 26日のあらすじは、修(工藤阿須加)から告白された月海(芳根京子)は大混乱。蔵之介(瀬戸康史)に電話で報告する。話を聞いた蔵之介が、修にどういうつもりか尋ねると、プロポーズの意思があることを打ち明けられる。しかし蔵之介は、月海のことを案じ、修をいさめる。ある日「天水館」に月海宛ての一通の手紙が届く。差出人の名前がない手紙を怖がる月海の代わりに封を切ったまやや(内田理央)の動きが止まる。蔵之介が奪い取ると差出人は修、内容は月海へのプロポーズだった。

 7話から、アパレル業界の異端児としてアジアの各国に名をはせる実業家のカイ・フィッシュ(賀来賢人)の秘書・ファヨン役で、伊藤ゆみが出演。伊藤は01年にアイドルグループ「sugar」のメンバーとしてデビューし、韓国と日本にて活動。07年に「Sugar」解散後、「Ahyoomee」名義でソロとしての活動を経て08年、拠点を日本に移し「伊藤ゆみ」として本格的に女優としての活動をスタート。以降、数多くのCM、ドラマ、映画に出演していく一方、09年にはEXILEのATSUSHIをフィーチャリングに迎えた「I’m lovin’you」でアーティスト「ICONIQ」として配信デビュー。10年には「第52回 輝く!日本レコード大賞」にて新人賞を受賞した。そんな伊藤にとって今年は「伊藤ゆみ」名義で活動をスタートさせてから10年、「伊藤ゆみ10周年」の年となる。

 ファヨンというキャラクターは初の実写化となるが、演技力はもちろんのこと、たびたび話題となる伊藤本人の美しさで、絶世のファヨンを伊藤が作り上げる。毎回、「女性以上に美しい」と話題沸騰の瀬戸演じる蔵之介と相対することができるのは伊藤演じるファヨンのみ!? 美の頂上決戦が勃発した。

 伊藤は出演時、「お話をいただいた時は本当に喜びました。私自身が、くらげ好きということもあり、主人公の月海の気持ちに共感できるところも多く、毎週楽しく見させていただいています。今回演じさせていただく役は、オタク女子ではなく、ファヨンという一見クールな女性の役ですが、彼女を演じていくごとに、彼女の内面に秘めている強さや脆(もろ)さに、私自身も気付かされることがあり、日々刺激を受けています」と語っていた。

 瀬戸演じる蔵之介と共演して「初めましてのご挨拶の時から、すでに女装されていたので、まずその美しさに驚きました。女性の私から見ても、女性でした!人見知りな私ですが、現場でも空気を和ませてくれたり、先日は携帯の充電器も貸していただいて(笑)。気さくに受け入れてくださったので、とても楽しく撮影させていただいています」と感想を述べていた。