坂口健太郎(26)が1日、都内のフジテレビで行われた同系主演ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」(火曜午後9時)トークイベントに登壇した。第4話が同日夜に放送される前のイベントで、坂口はこの日午前の撮影中に「ボコボコになった」と明かした。

 坂口は劇中で、1997年(平9)の連続殺人事件の再捜査を始めた長期未解決事件捜査班所属のプロファイラー三枝健人(坂口)を演じる。8年前に偶然、手にした過去とつながる無線機で、無線の先にいる97年を生きる刑事・大山剛志(北村一輝)に未来の情報を伝え、同年に起きる殺人事件を未然に防ごうと動く刑事という役どころだ。

 坂口は撮影の裏話を語る中で「割と、ボコボコになる時があったりする。今日、ガッツリでしたよね」と語り出した。その上で「(演じる)健人の暴走ぶりによるんですけど。(カメラの)画角に近づいた瞬間だけは、本気でやられたりするんですよね。痛てぇ…と思ってやっています」とアクションシーンで身を削って演じていることを明かした。客席を埋めた女性ファンから驚きの声が漏れると「(殴られる)フリの時もありますが(撮影でカメラが)寄りの時は(相手の攻撃が)当たりますね。今日は、きれいにはまって…ということは痛いんですが、いいシーンになりました」と笑みを浮かべた。共演の池田鉄洋(47)も「ボロぞうきんになっていた」と明かし、客席を驚かせた。

 共演の木村祐一(55)は、連続ドラマ初主演の坂口について「健太郎君が、常に話を振って下さいという雰囲気。受け入れてくれる感じ…攻撃的じゃない。今後、好みに関して引き出したいけど」と座長としてソフトだと評した。

 その上で「僕たち…池鉄(池田)や吉瀬さんとか、子どもが同じくらいなので、その手の話ばっかり…将来、役に立つと思うけど」と撮影現場ではキャストの間で育児トークが花咲いていると明かした。坂口は「ずっと同じところで朝から晩まで撮っているので…僕、割と序盤、おふたり(木村と池田)の力によりますけど最初からうち解けた感じ。年が10~20こ上の人が多いので、お子さんの話ばかり。大変なんだろうなと」と笑みを浮かべた。

 第4話でキーパーソンを演じる佐久間由衣(23)は、劇中で97年の女性を演じたが、佐久間自身、当時は2歳だったという。物心つかない時代を演じたことについて聞かれ「アクション、初めてだったので指導を受けて…というのが難しかったです。(服装を)ギャル風にしたり、メークも97年のものにしたり」と振り返った。

 トークイベント後、集まったファンと記念撮影が行われた。坂口は「健ちゃ~ん!!」、「大好き~!!」などと黄色い声援を矢継ぎ早に浴びると、照れ笑いを浮かべながら「4時間半後に、テレビの前でお会いしましょう」、「今夜、見て下さい!!」と呼び掛けた。そして集まった取材陣にも「ありがとうございました」と笑みを浮かべてあいさつし、さわやかに会場を後にした。【村上幸将】