11日スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「刑事7人」(水曜午後9時)の初回視聴率が11・0%(関東地区)だったことが12日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 東山紀之(51)演じる天樹悠を中心に、個性豊かな刑事たちの活躍を描く人気シリーズの第4弾。

 第3シーズンは、追い続けた事件の真犯人がチームの仲間だったという衝撃的な内容で幕を下ろした。天樹たちが所属していた「第11方面本部準備室」は責任を問われて解散し、メンバーは閑職へと追いやられた。天樹も「刑事総務課刑事資料係」に飛ばされてしまう。1年後を描く新シリーズでは、過去の事件資料と向き合い続けたことで“人間データバンク”となった天樹が新たな知識を武器に難事件に挑んでいく。

 前作に引き続き、倉科カナ(30)塚本高史(35)吉田鋼太郎(59)北大路欣也(75)が出演するほか、田辺誠一(49)白洲迅(25)が新キャストとして登場する。

 刑事資料係で資料のデータ化に打ち込む天樹の前に、1年前まで同じチームで活動していた水田環(倉科カナ)と青山新(塚本高史)が現れるところから第1話は始まる。それぞれ監察官と交番勤務に配属されていた2人を、天樹と同じ資料係に務める係長の片桐正敏(吉田鋼太郎)が、「警視庁捜査一課12係」の刑事として呼び戻していた。

 環と青山は、昨日の朝発生した事件を調べるために資料係を訪れた。7年の刑期を終えた松原という服役囚が出所直後に保護司を暴行し、現在も逃走中という。

 過去の捜査資料を元に松原の潜伏先を割り出そうとする2人だったが、それを見ていた一課12係主任の海老沢芳樹(田辺誠一)は、「7年も前の捜査記録なんかアテにしてどうすんの」と理解を示さない。一方の天樹も刑事としての習性が抜けきらず、事件に疑問を抱くのだった。

 同ドラマの会見で、東山は「刑事7人と腹筋はライフワークです」と言い切った。「梅雨が近づいて、じめじめしてくると『刑事7人』の時期が来たなと思う」と話すなど、ドラマへの意欲は高い。もともと高い捜査能力に加え、今シーズンでは新たに“犯罪記録”という知識を得る。東山が進化した天樹をどう演じていくのか、注目だ。