声優の森川智之が、食道がんのため亡くなった俳優で声優の後藤哲夫さんを悼んだ。

森川は9日、「後藤哲夫さん・・・ご冥福をお祈りします」のタイトルでブログを更新。「突然の訃報の知らせに、驚いています。昨夜は、ごてつさんのことを思いながら涙しました。吹き替えの現場はもちろん、アニメでも数えることもできないくらい、本当に沢山の共演をさせてもらえたことは、僕の財産です。いつも明るくて、たのしいお酒も飲ませてもらいました」としのんだ。

最後の共演は今年7月から9月まで放送されたアニメ「深夜!天才バカボン」(テレビ東京系)だったという。「ごてつさんは僕に、『モリちゃんいつも二枚目ばかりやってるのに、そんな声出すんだ(笑)。』『もう、自分も若くないんで、何でもやりますよ(笑)。』『じゃあ、モリちゃんまたね~。』『お疲れさまです』 これが最後」と収録現場でのやりとりをつづり、「お仕事に対しても、誠実な人となりの先輩でした。声優業界にとっても、とても大切な人が逝ってしまわれた。闘病生活は本当に大変だったと思います、今は、ゆっりとお休みください。ごてつさん・・・心よりご冥福をお祈りします」と追悼した。

後藤さんは俳優として舞台やドラマなどに出演したほか、声優としてアニメ「ONE PIECE」のハンニャバル役や、洋画の吹き替えなどで活躍した。所属事務所「円企画」は8日、公式ホームページで「弊社所属俳優 後藤哲夫 儀(享年68)平成30年11月6日12時23分 食道がんのため永眠いたしました」と伝えた。