元欅坂46今泉佑唯(20)が14日、都内で行われた舞台「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」(3月28日初日)の制作発表に出席した。

会見前に、報道陣の前で作品の紹介を兼ねた短編演劇を行い、主演の味方良介(26)に身を寄せるシーンも熱演。歌声も披露した。「初めての舞台なのですごく緊張するんですけど、皆さんと一緒にすてきな作品にしていけたらいいなと思います。よろしくお願いいたします」とあいさつした。

劇作家つかこうへいさんの代表作「熱海殺人事件」は、今回で46年目となる。3回目の主演となる味方は「すごく力のある女性なので、その力を最大限にいかせるようにバックアップしたい」と話した。演出の岡村俊一氏は「今回は今泉が歌えるので、ミュージカルシーンもふんだんに入れていきたい。歌い、踊れる『熱海殺人事件』にできたら」と話すと、2年連続の出演となったNON STYLE石田明(39)が「前回出ていた木崎ゆりあが歌えなかったみたいじゃないですか!」とツッコみ、笑いを誘っていた。

今泉は「いちからお芝居について学んで、岡村さんに頼りながらになってしまっているんですが、この期間で一回りも二回りも成長した姿をお見せできたら」と意気込んだ。5人組グループlol(エルオーエル)の佐藤友祐(22)は「今はずーみん(今泉)ちゃんと一緒に切磋琢磨(せっさたくま)している状態。全力で平成最後の作品に臨みたいなと思います」と誓った。

かつて舞台「あずみ」で元AKB48川栄李奈(24)を抜てきし、女優として開眼させた岡村氏は、今泉の印象を聞かれ「まだ『へなへな』しています」と答えた。「その分、ういういしさとか、ものを知らない強さっていうのもあると思う。『青さ』に期待しています」と期待を寄せ、「感情を出すリアクションがすごい。近距離で見ると、とてもいいリアクションしている」と評価した。今泉は「今はまだ『へにゃへにゃ』していると思うんですけど、やるしかないので、皆さんに変わった姿を見せたいので、1カ月半、精いっぱい尽力してまいります」と意気込み、「味方さん、石田さん、佐藤さん、岡村さんに、全てをささげます」と覚悟を決めた。

欅坂46の人気メンバーだった今泉にかかる期待は大きい。東京公演のチケットは早くも完売し、3公演追加されることも発表された。岡村氏は「この何十年かでも、すごいことですよこれは」と驚いた様子。今泉の将来について「まずは舞台で自分を出すことを覚えてほしい。その後、ドラマとかに出られるようになれば、ひょっとしますよ」と新たな名女優誕生の可能性をうかがわせた。

舞台は3月28~31日にクールジャパンパーク大阪TTホールで、4月5~21日、東京・紀伊国屋ホールで上演される。