女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の19日に放送された第17回の平均視聴率が23・1%、20日放送の第18回の放送が20・6%(ともに関東地区)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、演劇部顧問の倉田先生(柄本佑)から「演劇をやれ」と言われたなつ(広瀬すず)は、すぐに断ったが、倉田の「演劇をやることが泰樹のためになる。当事者の目で見て、取材をして」と言われて、心が揺らいだ。翌日の放課後、なつは倉田先生と父剛男が働く農協に向かい、酪農の現状について質問した。剛男は「酪農家は競争になる。団結しないと小さい酪農家は苦しくなる」と説明し、農協が目指す目標をなつに伝えた。なつと剛男が家に帰ると乳業メーカーがこれまでのお礼といい、富士子に「奥様封筒」を渡していた。それを見た泰樹と剛男は受け取る、受け取らないで言い争いになった。

その夜、なつは富士子に泰樹と気が合わない剛男となぜ結婚したのかを訪ねると、「仕事人としては1番さえないが、この人しかいない」と剛男が抱えていた境遇や結婚に至った経緯を話した。なつは翌日、演劇部の倉田先生のところを訪れ、泰樹が楽しめる演劇を創りたい、自分に出来ることがないかと相談すると倉田先生から「女優になれ。おまえの思いをじいちゃんに届けろ」となつに舞台に立つことをごり押しした。家に戻りなつが泰樹にこれまでのことを謝ると、泰樹から「天陽に会うなと言ったわけではない。干し草を持って行ってやれ」と仲直り。そして演劇をやりたいことを伝えると、泰樹から「かまわん。お前が出るなら見に行く」と演劇をすることの許しをもらった。