NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」の第22回が9日に放送され、関東地区の平均視聴率が6・7%(関西地区6・0%)と、大河ドラマ史上最低を記録した。

しかし一方で、視聴者からは「神回」だったと絶賛の声が相次いでいる。

9日の放送では、四三(中村勘九郎)の熱血指導によって東京府立第二高女の女学生たちがスポーツに打ち込み、教え子の富江(黒島結菜)たちが全国的なスポーツアイドルとなる内容が描かれた。また、女学生の親たちが、足をさらけ出す娘の姿が好奇の目にさらされたと激怒し、学校に抗議しにやってくるが、四三が「男が悪か! 女子には何の非もなか! 男が目隠しばしたらどぎゃんですか!」と熱く反論するシーンに、ネット上では「四三…よくぞ言ったぁあああ涙」「何もかも同意します!頑張れ…!」「四三さん、まさに至言です」と絶賛の声が多数あがった。

視聴率の低迷ばかりが取り上げられがちな同ドラマだが、視聴者の間では高く評価する声が少なくない。作家の乙武洋匡氏は10日にツイッターで、「個人的には、『龍馬伝』と並ぶ“俺史上”最高傑作だけどな。2回に1回は泣かされてる」とした。

また、達増拓也岩手県知事はツイッターで「ツイッターには絶賛、激賞があふれ、この第22回が今までで最高の神回だというツイートも多い一方で、大河ドラマ視聴率の最低更新というニュース。新しい視点や新しい趣向で、人や社会の真実を浮き彫りにする #いだてん。まさに、変革は常に少数者から始まる、ということかもしれません」と私見を述べた。