豊田利晃監督逮捕&不起訴に「返答する」映画製作

豊田利晃監督(50)が、新作短編映画「狼煙(のろし)が呼ぶ」を製作し、7月17日に東京、同20、21日に福岡市でプレミア上映イベントが開催されることが19日、発表された。

豊田監督は製作にあたり、発表したコメントの中で、4月18日に拳銃1丁を所持したとして静岡県警三島署などに銃刀法違反の疑いで逮捕され、5月23日付で静岡地検沼津支部が不起訴処分とした件について、拳銃が祖父の形見で、大切にしていた父から実家を処分した時に送られてきたものだと明かした。

その上で、豊田監督は「法という権力は想いより強いのか? 本当に想いが負けたのか?」「この事件に対して、映像で意志を返答したいと思い、この企画を考えました。映画監督は映画で返答する」と、一連の逮捕、不起訴に対する自らの意志を表明する意図で映画を製作したと説明した。

「~想像力の自由のために~」2019年4月18日、拳銃不法所持で僕は逮捕されました。その拳銃は祖父が戦争中に自分の身を守るために使っていた拳銃。父親は祖父の拳銃を形見として引き取り、ずっと大切に持っていました。実家を処分したとき、その錆ついて動かない、YOUNG AMERICAというリボルバーが僕の家へ送られて来ました。僕には父の想いが詰まった拳銃を捨てることはできませんでした。法という権力は想いより強いのか? 本当に想いが負けたのか? そのことについて、物語を作る者として釈然としない気持ちが残りました。この事件に対して、映像で意志を返答したいと思い、この企画を考えました。映画監督は映画で返答する。創造することを楽しもう。いつまでも。権力のない想像力は無限の未来を夢見る。そのことを信じて。

令和元年六月九日 豊田利晃」(コメントは全て原文のまま)

「狼煙が呼ぶ」は、現代を舞台に、少女が家の蔵の中で見つけた古びた拳銃を手にし、過去に思いをはせる中、その拳銃を巡る過去の因果がよみがえってくる物語。企画、プロデューサー、脚本、編集まで豊田監督自らが担当した。

16分間の短編ながら、キャストには豪華な顔触れが名を連ねた。98年「ポルノスター」で俳優として映画デビューを果たした渋川清彦、浅野忠信、高良健吾、02年「青い春」と18年「泣き虫しょったんの奇跡」主演の松田龍平、09年「蘇りの血」主演の中村達也といった、豊田監督の映画で主要キャストを務めた俳優陣が出演。他にも伊藤雄和(オールディックフォギー)仲野茂(アナーキー)MASATO(アスフォート)切腹ピストルズ、MIUが出演。撮影は都内と栃木県で9日から13日まで行われた。

東京では7月17日に渋谷区のShibuya WWWで、福岡市では同20、21日にUNION SODAでジャパンプレミアイベントが開催される。その後、上映会はギャラリー、ライブハウス、フェス、映画館など、広く、イベントとして開催予定だ。

その他の写真

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