錦野旦(70)が13日、都内で、81歳で亡くなった梅宮辰夫さんの遺体に対面して涙ながらに思いを語った。

錦野は映画「制覇」(1982年)などで梅宮さんと共演があり、昨年3月15日の「梅宮辰夫+生誕80年・芸能生活60周年を祝う会」に参加するなど親交が深かった。「芸能界でたった1人のアニキだったので…逝っちゃった…」と言葉を詰まらせた。「30数年になりますけど、本当に大事にしてもらって。今日の透析の後がね…つらかったんでしょうね」と

梅宮さんの様子を「『眠るような感じで逝きました』といわれました。今見たらきれいな顔していました」と明かした。

最後に会ったのは3月15日の梅宮さんの誕生日会だった。一緒にふぐを食べ、梅宮さんに「旦、これが最後かもしれないな」といわれたという。「何でそんなこと言うんですか。元気じゃないですかって行ったんですけど、それが最後でした」と無念さをにじませた。その後、直接会う機会はなかったという。

この日、梅宮さんの携帯電話に連絡したところ「奥さまが出られて。泣いてらっしゃって。俺も泣いたんです…もうたまんないですよ…」。

1番の思いでは台湾での戦争映画の撮影だという。「『げてものを食べに行こう』と。ヘビとか。変わった物を。日本に帰ったときに『旦、コレラの症状はどんな感じだ?』ってね」。実際は軽くおなかを下しただけだったというが、2人の距離を縮めたものだった。

最後は送る言葉を問われるも「『旦待っているぞ』っていう顔をしていた。歌ってくれっていう…」といい言葉に詰まり「すみません…」と引き上げた。