松竹芸能の若手決定戦「カドキング~いっちゃんおもろい松竹若手は誰だ!?~」が28日、大阪・心斎橋角座で行われ、昨年2月結成の「たらちね」が初代王者に輝き、M-1グランプリで優勝したミルクボーイに刺激を受けたことを明かした。

「たらちね」は、芸歴8年目のSAITA(28)と7年目の草山公汰(29)によるコンビで、50組の頂点に立った。草山は京大出身の高学歴芸人。ファーストラウンドでは、息子の運動会でお金を賭ける父親ネタで会場を盛り上げ、1位通過した。

今年のM-1グランプリは、準々決勝敗退。優勝したミルクボーイとは3回戦の京都・祗園花月で同じ会場だった。

草山はミルクボーイの優勝を「予想はしていなかったけど、分厚い壁は感じた」と言いつつも「近いところに優勝する人がいて、遠いけど、想像つかんくらいではなかった。来年はああいうことをしていきたい」と、ミルクボーイの優勝に刺激を受けていた。

草山は「M-1もキングオブコントも準々決勝で悔しかった。キングになって、これを機に頑張る」。SAITAも「来年は行くしかないでしょう!」と意気込んだ。

この日の司会は、松竹芸能の先輩、よゐこ浜口優(47)とTKO木本武宏(48)が担当。浜口は「『松竹さんは最近(若手芸人が)出ないね。いないの?』と聞かれることが悔しかった」と振り返った。

「賞レースで、新宿の角座に『3回戦突破』って貼ってあるの見て『こんなところでたたえ合うのは恥ずかしいから、はがして』って言ったことがある」と明かした浜口。若手の成長には場数を踏むことが不可欠。「吉本は場数を踏んでる。松竹はなかなかないけど、これに刺激されて頑張ってほしい」と今後の活躍を期待した。

木本は「松竹芸人は笑いで戦うチャンスが少ないのか、避けられてるのか分からんけど、たまには戦おうとこういう場を続けていくべき」と早くも第2回の開催を希望した。

今回の様子は来春、CS放送のスカイAで放送される予定。