会場の新宿シアターモリエールが14日夜の「小劇場協議会」臨時総会で、舞台を主催したライズコミュニケーションの管理不足を指摘していたことが15日、関係者への取材で分かった。

同劇場によると、6月30日初日の同舞台の上演が決まったのは約1週間前。貸し劇場のため、感染防止の対策は主に主催側の役割だが、客席は半分以下に抑えたものの、楽屋は密だったという。小劇場協議会のガイドラインでは「終演後の出演者との面会は禁止」だが、今回の舞台では「推しメン」(最も好きなメンバー)を持つファンが出待ちをし、劇場外で握手やハグなどの濃厚接触した可能性も疑われている。劇場側もライズ側と連絡が取れないため全容を把握できず、困っているという。

また観客の感染者は15日夜現在、計34人にのぼることも判明。東京都のほか、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、愛知、島根、長野など全国で同舞台を観劇した人のコロナ陽性が次々判明し、拡大している。