漫画誌「週刊少年ジャンプ」で1997年(平9)7月22日に連載がスタートした漫画「ONE PIECE」が、4日発売の同誌で連載1000話を迎える。そのことを受けて同日、原作者の漫画家・尾田栄一郎氏が、1000話記念プロジェクト特設サイトに直筆のメッセージを寄せた。

「やーもー 色んなことがありすぎた23年でした。僕の人生の半分が週刊連載。笑 ルフィ達もいくつもの島へ航海し、いくつもの冒険をしてきました。出会った人たちの数はもうわからない!その裏で僕も、たくさんの人たちに出会い、家族を始め数えきれない人たちによって支えられてきました。いろんな人たちに頭があがりません」

「ONE PIECE」は、ゴム人間になった少年モンキー・D・ルフィが海賊王を目指し、海賊団“麦わらの一味”を率いて、海賊王ゴール・D・ロジャーが残した“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を求めて航海する物語。11年11月発売の64巻で400万部、12年8月発売の67巻で同405万部と、初版発行部数の日本記録を更新し続け、20年9月発売の97巻時点の累計発行部数は4億7000万部を記録。日本を代表する少年漫画だが、連載開始から23年で親から子へと読者層が広がる、日本屈指のコンテンツとなった。

尾田氏は「読者にも忙しい人生があり、『読者は5年で入れ代わるもの』それが長期エンタメのセオリーです。だから僕は読者をあまりファンと呼ばないようにしてました。いつか去っていく人達だと自分に言い聞かせてたからです。『おごるな』と。」と持論をつづった。その上で「なのにその考えが恥ずかしくなるほどに、皆さんがルフィを信じてくれるから、僕も皆さんを信じて、好き勝手に漫画を描いてこれました」とファンに感謝した。

そして「冒険はここへ来て、最終章に片足をつっこんでます。1000話もやってしまった、だけど、1000話やったからこそできる、面白すぎるストーリーがあるのです!あるのですよ!!なんやかんやで今ご縁のある世界中のONE PIECEファンの皆様!長いお話になりましたが、もう少しの間、ルフィたちの冒険をどうか見守ってやってください!!」(コメントは原文のまま)と、物語が最終盤に向かっていることを認めた。