サザンオールスターズ桑田佳祐(64)が作詞作曲し、坂本冬美(53)が歌唱する「ブッダのように私は死んだ」のMV(ミュージックビデオ)のYouTube再生回数が、150万回にせまっている。

公開から2カ月で、演歌歌手のMVとしては異例のスピードだ。昨年大みそかのNHK「紅白歌合戦」で歌唱したほか、桑田がVTR出演したこともあり、年末年始では50万回も再生された。

このMVは“歌謡サスペンス劇場”として描かれている。ドラマ、ストーリーがあり、悲しくも美しい愛に生き、愛に死にゆく、一度きりのふらちな大人の歌だ。ロングヒットした前作「俺でいいのか」のMV再生回数が100万回を突破するのに約1年かかったことと比較しても、今作は異例のスピードだ。

また、昨年12月には、NHK「第8回明石家紅白!」で、Snow Man目黒蓮(23)の名前を出して「めっちゃかわいくないですか」と“公開告白”。放送翌日にもブログでSnow Manとの共演にふれると、目黒らのファンが殺到して公式サイトのサーバーが落ちたこともあるなど、ネットとの親和性も高まっている。

坂本は昨年のコロナ禍で活動自粛を余儀なくされた際、YouTubeに挑戦した。セーラー服姿を披露したほか、自撮り棒にGoProをつけて撮影するなど孤軍奮闘。歌のうまさには定評があっただけに、着物姿の大物演歌歌手のイメージとのギャップで、さらにファンの裾野を広げてきた経緯もある。

坂本は今年、デビュー35周年のメモリアルイヤー。2月26日からは明治座で芸能生活35周年記念公演を開催予定だ。ヒット曲「また君に恋してる」の発売から今年で12年。「ブッダのように私は死んだ」のCD出荷枚数は5万枚を超えており、干支(えと)が一回りの節目の年だけに、新たな代表曲となりそうだ。