歌手で俳優の武田鉄矢(71)が16日、オンラインで行われた文化放送定例会見にゲスト出演し、動画配信中の「武田鉄矢語りおろし 漢字を説きし者あり 白川静伝」の見どころを語った。

パーソナリティーを務めている同局「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」のスピンオフ企画。古代漢字研究の第一人者である白川静さんの活躍と、ラジオでは伝えきれない漢字の謎と魅力を映像演出で届けている。

「3年B組金八先生」で国語教師を演じていた武田は、「漢字の字源やうんちくを通じたシーンがウケたので調子に乗ってしこたま語っておりましたが、ある段階から、私が語った漢字の話はほとんどウソではないかという学者さんと出会いまして、驚愕(きょうがく)したわけです」と白川さんとの出会いを語り、「彼の説に説得力があり、その説にのめり込んでいった。私にとっては、人生で出会った2人目の坂本龍馬」と心酔ぶりを語った。

この日は、ホワイトボードで漢字の授業も披露。「流」の字源として、川に子どもが流れているような象形文字を書きながら解説した。「古代では、子どもを川に流して生命力を試すということがあったのでは。流れに強いことが生命力につながるということで、たまらなくおもしろい。桃太郎も、浮いて流れて生命力を試されたと考えると、漢字の源流が日本人に流れているようでおもしろい」と話した。