演歌歌手市川由紀乃(45)が20日、新曲「秘桜(ひざくら)」(3月10日発売)への思いをリモート取材で語った。

恋にまつわる煩悩をタイトルの「秘桜」に込め、女性の持つ情念を描いた曲。「闇をすり抜け 抱きに来て」など、激しい恋心を表現した歌詞とドラマチックなメロディーが特徴だ。

市川は、自身の煩悩について「『こうありたい』という理想を追い求める姿です」という。決して悪いことではないのではないですか? と指摘をすると「理想に少しでも近づきたいと思うけれど難しい。なかなか、そうはいかない。『自分らしく』と思っても、自分の中で萎縮をしてしまうこともある。そこが私の煩悩であり葛藤です」と説明した。

また、「秘桜」を歌っていると「これまでで一番といっていいくらい、すごく気持ちがいい」と話す。「『抱きに来て』なんて、普段はなかなか口にできない。1人の表現者として歌っているからこそ言える言葉です。歌詞がすごく文学的な雰囲気があって大好きです」。

昨年来、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で多くの公演が延期・中止に追い込まれている。「年が明けたら少しは収まるかなと思っていたのですが、まだまだ。早く安心安全な環境になってファンの皆さんにお会いしたい」と、ファンとの再会を熱望していた。

20日午後9時からYouTubeチャンネルでミュージックビデオを配信した。