モデルの愛花(20)が、動画サービスABEMAで配信中の新連続ドラマ「ブラックシンデレラ」(木曜午後10時)で女優デビューを飾った。有名ファッション誌の表紙も単独で務めるなど勢いに乗る。現役の“リケジョ”大学生。このほど日刊スポーツのインタビューに応じ、初の演技や、学業と芸能活動との両立、今後の目標について語った。

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シュッとしたスタイルに、キリッとした顔-。ファッション誌「ViVi」(講談社)の専属モデルを務める愛花はこの春、女優業に挑戦した。ABEMAのドラマ「ブラックシンデレラ」は、自分に自信が持てない平凡女子が、外見主義に立ち向かいながら夢や恋に奮闘する逆襲ラブストーリー。日本有数の美容ブランドのひとり娘で、学園イチの美女・香澄百合を演じた。「私にそんなチャンスがあるの? とビックリしました。どうなるか分からないけど、やってみたいっていう気持ちが強かったです」と話した。

撮影はすでに終了したという。初の演技を「本当に楽しかったです。最初は演技ができず、できる人を見て、劣等感がありました。その後、うまく表現できるようになって、監督さんに、『すごい良かった!』と言っていただけるのが、すごくうれしかったです」と振り返った。

18年、同誌モデルオーディションで、約6800人の中からグランプリを獲得。現在は、東京理科大に通う“二刀流”でもある。睡眠時間がほとんどとれない時もあるといい「大変ですね」と本音も吐露。しかし「好きで、自分で決めたことなので。絶対にやり遂げるということは決めている。周りにも、仕事も、大学も頑張っている人がいる。志の高い人たちがずっといるので、一緒に頑張れます」と白い歯を見せた。

“本業”のモデルでも、大活躍だ。23日発売の同誌では、初のソロ表紙に抜てきされた。「これ以上ないくらいうれしかったですね。早くおばあちゃんに見せたいって」と喜んだ。挑戦を続けた結果、実を結んだ。「怖がらずに、自分のやりたいことに飛び込むことはありなんだなって。大学受験の時も、女優業も、飛び込んで良いのが得られた。やっぱり、物おじせず、進んでいくべきだなって思います」と、語った。

「化粧品をつくりたい」という理由で、理科大に進学。芸能活動も始めるため、悩みに悩んで経営学部を選択した。「1つの専門分野に行くとそれだけに行きがちですけど、私の学科は幅広く学ぶことができます。勉強したい人が、本当に勉強できる大学だと思っています」と充実のキャンパスライフを送っている。

卒業後については、「芸能活動は続けたいです」と率直な思いを話した。「モデルはもちろんベースにあるんですけど、自分の好きなことをドンドン勉強しながら、いろんなことをやっていると思います。やりたいことがたくさんあるので1つのことには、絞らないと思います。人生100年あるけど、世界の全部を経験できないじゃないですか。だから今のうちから、経験できることを少しずつ、やりたいなって思っています」。

人気漫画「名探偵コナン」を自宅に全巻所持しているほどの大ファン。化粧品をつくりたいと思ったのも、同漫画のキャラクター・灰原哀にあこがれを抱いたからだ。そのため、今後の夢を聞くと「コナンの映画の声優をやりたいってずっと思っています!」と、即答した。

そして「本当にゲストとして、カフェの店員さんでいいので、一言『いらっしゃいませ』だけでも。欲を言えば、コナン君とも携わりたいですけども」と、ニッコリ笑った。【佐藤勝亮】

◆愛花(えりか)2000年(平12)8月13日、福島県生まれ。カナダ人の父と日本人の母の間に生まれる。17年「全国高校生クイズ選手権」に福島県代表として出場しスカウトされる。18年「ViVi」のオーディションでグランプリを受賞し19年より活動。TBS系「東大王」「サンデージャポン」など多くのテレビ番組に出演。趣味はコスメの成分を調べること。特技は英会話とピアノ。163センチ。