俳優中川大志(22)が29日、都内で主演映画「ファニーバニー」(飯塚健監督)の初日舞台あいさつに出席した。

コロナ禍で無観客の会場でのあいさつとなったが「この作品を届けられることに感謝しています。ありがとうございます。僕は今、想像力で客席にいるお客さんを見てます。お客さんの顔を直接見る機会が少なくなったので、より想像する機会が増えた」と話した。同時にauスマートバスプレミアムでも配信開始となった。

中川が演じる主人公、剣持聡は、自殺志願者を見分ける能力を持つ自称“小説家”。自ら正義のもとで繰り広げる騒動が、仲間や若者たちに生きる希望を与えていく。

剣持の相棒の漆原聡役は岡山天音(26)が演じる。中川は「5年位前にドラマのゲストで1話だけ共演したけど、全然しゃべっていなかった。ベールに包まれていました(笑い)。今回、現場で、こうしてガッツリとやらせていただいて、大好きな役者さんですし楽しかった。天音君の感情は、あまり表に出てこないので、俺といて楽しいのかなと、最初は不安でした。でもだんだん、分かってきて、お互いにマイペースで気持ちよかった」と振り返った。

岡山が「現場で、共演の俳優さんと台本やお芝居についてガッツリ話すことはないんだけど、最初に共演した頃と比べると違うなと思いました。最初に共演した時は、大志君は10代で世の中に認知されてるエリートだった。でも、お芝居に愚直で真剣で、イメージがひっくり返りました。大志君のいないところで『大志君大好き』と言っています。ファンです」と言うと、中川は笑顔で「僕もです」と“ラブコール”を送り返した。

劇中ではもめて感情の高まった2人が、思わずキスをしてしまうシーンがある。岡山は「めっちゃ、うがいしました」。中川は「忘れられないですね、あの感触が。ちょっと目覚めそうになりました♡。いろいろなものがバーッと出ました」と笑った。