15回目の開催で初の無観客配信となった女性アーティストのライブ「NAONのYAON2021」が29日、東京・日比谷野外音楽堂で雨の中開催された。

SHOW-YA寺田恵子の「配信ライブだからみんなのコメントも見られるし、たくさんたくさん、ツイッターにコメント下さい。配信だろうがそうじゃなかろうが全出演者魂を込めて、生のライブかと錯覚をおこすようなパフォーマンスをします。とにかく楽しんで下さい」の声で、カウントダウンから午後3時ジャストにスタート。

7組計54人の女性アーティストは雨を全く気にすることなく、圧倒的なパフォーマンスで完全燃焼。コラボレーションのトップを飾ったのが、ファーストサマーウイカ×寺田の「私は嵐」。ウイカは「寺田さんのモノマネをしていたらツイッターでリプをもらい、まさか野音のステージ。しかもSHOW-YAさんをバックにこうしてライブができて感無量です。私今年ソロデビューしたんですが、NAONのYAONが初ライブで本当に夢のようです」と話した。

続いて、先日ステージ4の原発性腹膜がんが判明した葛城ユキ。名曲「ボヘミアン」を披露した後は、1979年のパットベネターの「ハートブレーカー」を寺田恵子と共演。寺田の「またステージに戻って来て下さい」の呼びかけに熱い抱擁をかわした。

葛城は「またこの素晴らしいステージに私は戻ってきたいと思っておりますので、そしてまた私の歌を生きる励みにしてくださってる方々のためにも、私が元気にならなければならないんです。これから入院治療しますが、どれだけ痛くても辛くても必ずステージに復帰したいと思っております。ロック魂で頑張ります」と話していた。

中村あゆみ×相川七瀬のユニットANNAはそれぞれの「翼の折れたエンジェル」「夢みる少女じゃいられない」からの昭和のロックナンバー、山口百恵の「ロックンロールウィドウ」を披露。ANNAは2人がリスペクトする宇崎竜童×阿木燿子が手掛けた名曲たちをカバーするというテーマで、19年に結成されている。

他に田村直美「ゆずれない願い」、小柳ゆき「あなたのキスを数えましょう」など々の大ヒット曲や、15回目の開催を記念したプリンセスプリンセス、SHOW-YAメドレーや歴代YAONメドレーも披露された。

昨年デビュー35周年を迎えたSHOW-YAは、35周年を記念して「8月にアルバムを世界発売します」と発表。レコーディングは昨年終わっていたが、新型コロナの影響で1年延期されていた。8月30日にドリーミュージックから発売される。

ラストを飾ったのはNAONのYAONのテーマ「Rock Love」。寺田、小柳ゆき、田村直美、相川、EYE(Mary's Blood)、mayu(NEMOPHILA)、アンジー(Gacharic Spin)の7人の熱唱と共に幕を閉じた。

NAONのYAONは来年も4月に開催が予定されている。

出演者はSHOW-YA、葛城ユキ、小柳ゆき、ファーストサマーウイカ、ザ・コインロッカーズ、田村直美、ANNA(中村あゆみ×相川七瀬)、渡辺敦子(ex.PRINCESS PRINCESS)、富田京子(ex.PRINCESS PRINCESS)、Mary's Blood、NEMOPHILA、Gacharic Spin、Li-sa-X、YAHISRO、瀬川千鶴、力石理江、GRACE、山田直子、菅原潤子。