米女優ジェニファー・アニストン(52)が先月、新型コロナウイルスの変異種デルタ株が猛威を振るう中、新型コロナのワクチンを接種していない友人との関係を断つと米インスタイル誌のインタビューで語ったことで批判を浴びている。アニストンは毎週のようにルーティンで周囲の人たちにワクチンを打ったかどうか聞いているといい、中には接種を拒んでいる人もいるようで、そうした人たちとの交流を断つことにしたと明かしていた。

米国では依然としてワクチン接種に否定的な人も少なくなく、接種するかしないかは個人の自由で選択する権利があると考える人も多く、アニストンの発言にも批判が集まっていた。

「自身が接種していれば感染から保護されるのに他人に強要するのは間違っている」という否定的な意見に対し、アニストンは自身のインスタグラムのストーリーで反論。変異種はワクチンを接種した人も感染する可能性があることに触れ、「私が感染しても軽症で入院したり死ぬことはないだろうが、ワクチンを打っていない人や基礎疾患のある人にうつす可能性がある。そうなれば私が彼らの命を危険にさらすことになる」とコメント。自分自身の感染の心配ではなく、自らが感染源になりかねない状況に危機感を持っていると明かした。

ハリウッドでは俳優ショーン・ペンや女優シャロン・ストーンらが撮影現場で働くすべての人にワクチン接種を義務付けるよう求めるなど、ワクチン接種を促すセレブが多い。ニューヨークでは全米で初めて飲食店の店内飲食や屋内の娯楽施設等の利用にはワクチン接種証明書の提示が求められるなど、ワクチン義務化の動きが加速している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)