人気お笑いコンビ、さらば青春の光の森田哲矢(40)らで結成したモルックチーム「キングオブモルック」が20日(日本時間21日未明)、フランス・サモエンヌで行われているモルック世界大会のメイントーナメントとなるチーム戦で、最高成績を更新する決勝ラウンド進出を果たした。

モルックはフィンランド発祥のスポーツで、12本の木の棒(スキットル)に3~4メートル離れた場所から木製のピン(モルック)を順番に投げ、倒した本数などで得た得点をちょうど50点にする速さを競う競技。コロナ禍でこの2年は大会が中止となり、キングオブモルックにとっては今回が3年ぶり2度目の出場だった。

チーム戦には168チームが出場。7チームごとに分けられた1次予選は、総当たり(12試合)で4位までが2次予選に進めるレギュレーションで戦った。フィンランド、トルコ、フランスなどから参戦した強豪チームがひしめく中、7勝5敗の4位で突破。序盤に連敗を喫したものの、終盤に盛り返して辛くも通過を果たした。

4チーム中2位までが決勝ラウンドに進める2次予選では、エストニアやフランスのチームと対戦。同チームに先に2連勝で3ポイント、2勝1敗で2ポイント、1勝2敗で1ポイント、2連敗で0ポイントが得られる特殊なレギュレーションの中、初戦のエストニアチームとの対戦では2連敗。暗雲が垂れ込めたが、続くフランスチームとの対戦は2勝1敗、最後もフランスのチームと対戦し、2連勝を飾って総計5ポイントで2位に滑り込み、21日に行われる決勝ラウンドへと駒を進めた。

森田は「第1試合を落として絶体絶命のピンチから奇跡の連勝をかまして2次予選突破できました!屈強な外国人相手に日本人らしいわびさびの効いた戦術で相手もめっちゃイライラしてました!明日優勝して日本に帰ります!」とコメントした。

前回出場した世界大会を経験した、芸人仲間でチームメートのみなみかわも「途中、えげつない強豪にもう負けると覚悟し、観光の事を考えてましたが、慌てて雑念を振り払い、全員がつないで最後の最後で次のステージに行けました。ここまで来たらもう観光は諦めて最後までいきます!」と力を込め、同じく前回を経験しているカナイは「一度は絶望しかけた状況から全員で立て直し番狂わせを起こしました。途中雨で一時中断して全チームが心を乱される中、平常心でいけた所が今のキングオブモルックの強さです。本戦で日本に初のメダルを持って帰ります!」と意気込んだ。

また、森田主催の練習会で実力を見初められて初参加となったラブレターズの溜口佑太朗は「地道に堅実に木を倒し続けて、ついに決勝ラウンドまで来ました!緻密な戦略、次の人へつなぐチームワーク、そして試合前に相手チームへ我々からプレゼントする日本の名産品『帆立の貝柱』、どれが欠けてもここへは来れませんでした。ここまで来たら優勝します!」と宣言した。