TBS宇内梨沙アナウンサー(31)を、先日取材した。

現在地上波では「アッコにおまかせ!」(日曜午前11時45分)や「ひるおび」(月~金午前10時25分)などを担当。20年8月からはBS-TBSで経済番組「Bizスクエア」(土曜午前11時)も担当している。言葉の1つ1つに自分自身の信念があるように感じた。

経済番組の担当には「日本ではどうしても“投資=悪いこと”という意識がある。ためらっている人へ背中を押すことを意識しています」と思いを明かした。自身も経済への興味が高まったと話す。

「自分でも積み立てNISAなどを利用して投資信託を始めたりして、より自分にとって身近に感じるようになりました。始めるとより関心も高まって、理解するスピードが上がって、いかに自分にとって身近か感じられるようになりました」

金融関係の仕事に就く周りの友人や知人へもリスペクトが止まらないという。

「正直、日本ってお金の話ってあんまりじゃないですか(笑い)。どれくらい現金を残して投資に回してるの? とか気になって話したりしますね。政府に近い人や金融機関で働いて日々情報をインプットしている人たちを見ると、関心を寄せるようになりました」

そんな宇内アナがいま最も興味があるものは「円安」。昨年ハワイ旅行に出かけた際には「円安進みすぎて…やめてください! って感じだったんです(笑い)」と現地で円換算をせずに「請求額を帰ってから受け入れることにした」と笑わせた。

そして、写真撮影中もインタビューが終わった後も、話し続ける“経済通”な姿が印象的だった。

宇内アナにインタビューをして思うのは、真面目で熱心、そして自分にうそがつけない性格だということ。インタビュー中も、こちらが内情をあまり知らないと察して、アナウンサーと兼務する「新規IP開発部」の説明をしながら、仕事への取り組み方を語ってくれた。

「今はアナウンサーとYouTubeの割合は9:1くらいです。これからもっと、可能性のある分野なので、私個人としても、会社と一緒になって、業界やエンタメの世界で力になれることがあれば良いなと思っています」

ゲーム実況で人気を博す宇内アナは現在のYouTubeチャンネル登録者数が約9万人。「YouTuberの皆さんはそれに100%そそいでいるので、もっともっと頑張れることはあるんだろうけど、まだ出来ていない部分もあると自覚はあります」と謙遜しながら、ゲーム実況としての成功も夢見ている。「YouTubeのルールに則るべきだと思っている」とした上で、「アナウンサーの肩書抜きで、登録者や再生回数が増えること」と意気込んだ。

自らはインプットしない世界を吸収し、成長できる舞台と話すアナウンサー業、そして好きなことをとことん突き詰められるゲーム実況。ぜひ二刀流のまま、どちらの夢もかなえて欲しい。【加藤理沙】