元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(54)が1日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(月~金曜午後1時50分)に出演し、昨年10月期放送の日本テレビ系連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で、漫画家芦原妃名子さんが死去したことをめぐり、芦原さんの窓口の立場にあった小学館に説明を求めた。

橋下氏は「これ、1番の問題は小学館なんですよ」。自身が弁護士を務める立場から、「仮に僕が芦原さんの代理人になったら、絶対的に芦原さんの利益だけを考える」とし、「メディアの業界の中で、小学館は芦原さんの利益だけを考えて日テレと交渉したかどうか。今までのメディアの構造上、小学館と日テレの中で何らかの日テレに配慮をしたということになれば、芦原さんの権利が害されるんです」と主張した。

日本には代理人に対するルールがはっきり決まっていないとし、「小学館が本当に芦原さんの利益を考えてたって言うんだったら、日テレとのやりとりをきちんと説明すべき」と訴えた。

芦原さんは29日に栃木県内で発見され、死亡していることが確認された。50歳だった。直前にSNSを更新しており、原作から逸脱したドラマ内容や脚本を受けて修正を行っていたこと、ラスト2話の脚本を自身が担ったことなどを明かしていた。制作過程でスタッフとの意見の相違があったとみられている。

橋下氏は「芦原さんの言い分、気持ちを小学館がちゃんとくんで、日テレと合意ができてたかですよ。その合意に違反してれば、日テレが違反になるんでね」と話し、改めて「小学館と日テレの間、特に小学館がどういうことを日テレに認めたのか、合意したのかをきちんと説明すべき」。番組MCの青木源太アナも「事ここに至る前に、この問題は表面化していましたから、どこかの段階で小学館なり日テレが間に入って、しっかり止められなかったのかと思いますから、そのあたりの精査は必要だと思います」と同意していた。

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