青木崇高(44)が、日仏合作アニメーション映画「化け猫あんずちゃん」(7月19日公開)に出演したことが7日、分かった。

主演の森山未來(39)演じる化け猫あんずちゃんと出会う、少女かりん(声=五藤希愛、13)の父哲也を演じる。かりんの母柚季を、市川実和子(48)が演じる。

今作は、俳優の演技を山下敦弘監督(47)が撮影し、声も同時録音した実写映像から、久野遥子監督(34)が動きや表情をトレースなどして作り上げるロトスコープを採用。かりんの父母は、いましろたかし氏の原作漫画にはない映画オリジナルキャラだが、ロトスコープに初挑戦した青木と市川がアニメの世界に飛び込んだような、2人にそっくりなデザインとなった。

青木は「とても暑い夏の日の撮影でした。日本ならではの懐かしい情景の中、撮影は心地のよいテンポで進んでいきました。撮影後に未來くんと飲んだ小料理屋のビールの味は格別でした」と実写の撮影を振り返った。その上で「実は僕、あの撮影がアニメーションとどうつながっているのかまだよく分かっていないのです。想像すらできていない仕上がりが本当に楽しみで待ち遠しい」と未知のアニメパートの出来に期待した。

市川は「アニメ化するので実写撮影時はメークもせず、衣装もみんなはゆるめな扮装(ふんそう)で。まさに『あんずちゃん』の世界のような脱力感あふれる現場で、和やかに過ごしていたのを思い出します」と振り返った。