歌手で女優の小柳ルミ子(73)が2日、東京・六本木バードランドで新曲「愛は輪廻転生」(3日発売)の発表会を行った。
デビュー55周年記念曲で、酸いも甘いも経験してきたルミ子の生きざまを、ミュージカルのように華やかに歌い上げる。輪廻(りんね)転生とは、人が新しく生まれ変わりながら、生死を繰り返すこと。サビの「私、人生のプロですから!」が印象深い。
発表会では自らデザインしたセクシーな衣装と自ら考えた振り付けで、美脚を惜しげもなく披露した。
55年間、第一線にいるルミ子は「最近、プロじゃない人が多い。仕事も恋愛も家族関係も、ひたむきにしっかり生きている人がプロ。『私、人生のプロですから』のフレーズ、流行語大賞になればと思っています」と話した。
新曲発売日の3日は、昨年7月に急逝した愛犬ルル(11歳、犬種チワワ)の誕生日。その追悼歌のカップリング曲「あなたがいたから」も披露した。「ペットロスで苦しんでいる方にも、ぜひ聴いていただきたい」と願った。
会場にはズラリとテレビカメラが並び、数多くの取材陣が集まった。
かつて13歳下のダンサーとの交際、結婚、離婚が大きな話題となった。当時をほうふつとさせる取材陣の熱気に「散々、(私のことを)いじめてきたでしょう(笑い)。過去のことは忘れますから、許しますから、家族のように応援してくださいね(笑い)」と笑わせた。
2月中旬には、初めてのストレッチ本「毎日少しずつ、柔らかい体になる!健康美を叶える『ルミ子流ストレッチ』」(大和出版)も発売した。
「久しぶりにやる気になっています。今までなかったわけじゃないですよ(笑い)。もうひと花咲かせますよ。数々のタイトルを手にしてきましたが、(年末の)賞もいただければ。73歳、もうひと花咲かせますよ」と熱く語った。
言葉通り、「私の城下町」で第13回日本レコード大賞最優秀新人賞。「瀬戸の花嫁」で第3回日本歌謡大賞。映画「白蛇抄」で第7回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得。舞台では菊田一夫演劇賞を受賞した。歌手でも女優でも頂点を極めた。
ただ音楽の最高峰の日本レコード大賞は手にしていない。「瀬戸の花嫁」で確実視されていたが、秋に発売された「喝采」(ちあきなおみ)にまくられた。
「私が(賞)をほしいわけではないんです。スタッフに(賞をいただける)喜びを味わわせてあげたいんです」と話した。
取材陣に新曲のタイトルにちなみ「生まれ変われるのなら、何に生まれ変わりたいですか」と問われた。アルゼンチン代表のメッシ選手(38)に引かれ、年間平均2000試合を観戦するほどのサッカー通だけに、答えは「歌って踊れるメッシ」。
メッシのように90分間スタメンで頑張れるよう、73歳のルミ子は本気モードである。【笹森文彦】



