13代目市川團十郎白猿(48)の襲名を追ったドキュメンタリー映画「襲名」が9月に公開されることが17日、仏カンヌで発表された。三池崇史監督がメガホンを取った。
三池監督にとって初のドキュメンタリー作品で、3年以上かけ、團十郎の姿を通して襲名の儀式をとらえ、継承と個の葛藤を描いた。襲名披露公演の舞台裏と、コロナ禍での2年半の襲名延期を乗り越えた記録でもある。
▼市川團十郎
長きにわたり代々受け継がれてきた團十郎の名が、映像作品として後世に残されますことを、誠にありがたく、光栄に存じます。三池監督の手により、どのようなかたちで映像化されるのか、今から大きな期待を抱いております。
また、本作が海外より発信されることにも、深い意義を感じております。映画「国宝」が世界的に注目を集めておりますように、日本の伝統文化である歌舞伎が広く海外の皆さまに知られ、エンターテインメントとしても親しまれておりますことを、歌舞伎俳優の一人として大変うれしく存じます。
一方で、このたびの團十郎襲名は、現実の世界におけるものであり、私自身にとりましては、今なお極めて重責を伴うものでございます。そのような側面も含め、皆さまにどう受け止めていただけるのか、身の引き締まる思いとともに、拝見できる日を心より楽しみにしております。
▼三池崇史監督
13代目市川團十郎白猿とは何者なのか? シンプルに問い直したいと思う。團十郎白猿が放つ圧倒的な「美」の謎に迫りたい。令和という生ぬるい泥沼。怯むことなく自分にも周りにも厳しく歌舞伎を磨き、同時に次なる團十郎を育むという重責を負い舞台に立ち続ける男の葛藤や孤独を記録してみた。
「感動」などという薄っぺらな言葉から解放されたいと願っているあなたの魂を射抜く魔の眼力をスクリーンでお楽しみいただきたい。團十郎白猿の歌舞伎は、ただの歌舞伎ではない。エンターテインメントの正体に迫る。これは、そんな記録映画です。



