押尾容疑者2度目逮捕「俺は悪くない」

 俳優押尾学容疑者(31)が7日、一緒にマンションの部屋にいて死亡した女性に合成麻薬MDMAを渡したなどとして、警視庁捜査1課に麻薬取締法違反(譲渡)の疑いで逮捕された。11月2日にMDMA使用で懲役1年6月、執行猶予5年の判決を受け、刑も確定したが、捜査は継続。8月3日の使用容疑に続く2度目の逮捕となった。押尾容疑者にMDMAを渡したとして同法違反(譲渡)容疑で友人の泉田勇介容疑者(31=ネット販売業)を、女性の携帯電話を捨てたとして証拠隠滅容疑で元マネジャーの遠藤亮平容疑者(28)を逮捕した。3人とも容疑を否認している。

 保釈から98日。押尾容疑者が再び、逮捕された。警視庁麻布署前は、午後4時30分ごろから警察官約60人が周辺の警備を強化。同5時ごろから約30分間に、泉田容疑者、遠藤容疑者、押尾容疑者の順で、乗用車で搬送された。押尾容疑者はVネックの白いTシャツに茶色のジャンパー姿。後部座席で捜査員に挟まれ、車内から報道陣をうかがうようなしぐさも見せたが、車から降り、フラッシュを浴びると、すぐにむっとした表情に変わった。みけんにしわを寄せ、口を真一文字に結んだ。11月の判決時と同様に髪を短くしていたが、明らかに髪の生え際が後退し、白髪も増えていた。

 押尾容疑者は7月31日、東京・六本木ヒルズのマンションの部屋で泉田容疑者からMDMAの錠剤を譲り受け、8月2日に同一とみられるMDMAを飲食店従業員の田中香織さん(当時30)に渡した疑いが持たれている。捜査1課によると、押尾容疑者と田中さんは部屋でMDMAを飲み、田中さんは午後6時半ごろに容体が急変。押尾容疑者は遠藤容疑者に「意識が戻らない」と連絡し、部屋に着いた遠藤容疑者や泉田容疑者らが午後9時19分ごろ、119番通報。救急隊が田中さんの死亡を確認したが、押尾容疑者は既にマンションから立ち去っていた。

 押尾容疑者は横浜市内で、他の2人は東京・新宿区で身柄を確保された。4日に逮捕状が出たが、泉田容疑者の所在が分からず、逮捕が遅れていたが、同容疑者がこの日、自ら警視庁に所在地を伝えてきた。押尾、泉田両容疑者とも容疑を否認しているが、捜査関係者によると、2人の間には薬物の譲渡をうかがわせるようなメールのやりとりがあったという。田中さんの携帯電話をマンションの植え込みに捨てた疑いの遠藤容疑者は取り調べに「田中さんとのスキャンダルを隠し、押尾さんをかばうために捨てた」と供述。実行行為は認めているが、証拠隠滅の意図は否認している。

 また、押尾容疑者が事件を深く反省していない様子も分かった。事件前から4年にわたって同容疑者を取材してきた芸能リポーターあべかすみさんによると、押尾容疑者は田中さんの死について「オレは悪くない」と話しているという。あべさんは8月2日の事件後も、同容疑者と数度接触。自分の目の前でMDMAを飲み、容体が急変した田中さんについて、同容疑者は「何で命を助けられなかったのか。申し訳ない」「かわいそう」「悔しい」などと自責や後悔を口にしていたという。一方で容体急変から119番通報まで「空白の3時間」があったことを指摘されると、憤慨して「一生懸命助けようとしたんだ」「薬をやめさせようとしていた」「なぜ謝罪しなければいけないのか」と強く反論したという。

 だが、捜査当局は押尾容疑者を見逃さなかった。押尾容疑者は8日未明、麻布署から湾岸署に移送された。同署は覚せい剤取締法違反で執行猶予付き有罪判決の刑が確定した元女優酒井法子さん(38)も拘置されていた。他の2人の容疑者も8日未明までに麻布署を出て、別々の警察署へ移送された。1人の女性が亡くなった薬物事件の真相解明へ。死人に口なしで「田中さんからMDMAをもらった」と主張する押尾容疑者らへの厳しい取り調べがこれから本格化する。

 [2009年12月8日8時25分

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