<チューリップ賞>

武豊騎手がレースを操った。好スタートを決めたモズメイメイを、2ハロン目に11秒0の高速ラップで導くと、あっさり先陣争いを制した。その後は11秒7-12秒3-12秒4と徐々にペースを落としていくが、早めに単騎逃げの態勢を整えたことで、2番手以降が競りかけられない状況を作っていく。

前半400~1000メートルの3ハロンは36秒4。しっかり息も入った。また、ペースダウンしたことで隊列が詰まり、3番手以降はごちゃつく形に。こうなると遅いと分かっていてもなかなか動くことはできない。各馬の動きを止めながら、先行有利の流れの中で淡々とレースを進めることができた。

直線は追い出しを待つ余裕もあったが、瞬発力よりスピードを生かすタイプ。武豊騎手は残り600メートルから早めに加速。前ラップより1秒1も速い11秒3→10秒9にペースを上げてリードを広げた。この絶妙な仕掛けが2、3着と鼻、首の接戦を粘り込めた一番の要因だろう。

ラスト1ハロンは11秒9とかかったが、脚を余すことなくすべてを出し切った勝利。これぞ「ユタカマジック」。ペース配分のうまさは、53歳の今もなお健在だ。