先週に続いてロイヤルアスコット開催に行われたG1競走の結果をお伝えしましょう(※馬名は現時点のJRA表記に準拠します)。

【コロネーションS】<6月21日、芝1590メートル、良、出走9頭>

優勝 ポルタフォーチュナ(T・マーカンド騎手/D・オブライエン厩舎)1分40秒48

2着オペラシンガー 1馬身

3着 ラマチュエル 1馬身2分の1

開催4日目の21日(金曜)に行われた3歳牝馬限定のコロネーションステークスには9頭が出走しました。人気は前走の英1000ギニー(G1、芝直線1600メートル、ニューマーケット)で僅差3着に追い上げたラマチュエルが集め、単勝は2・875倍。今年初出走となったG1愛1000ギニー3着から臨んだオペラシンガー、英1000ギニーで2着のポルタフォーチュナも差なく続きました。

レースは、トム・マーカンド騎手で3番手を進んだポルタフォーチュナが、直線で先行するオペラシンガーをねじ伏せて優勝。このカテゴリーのトップに立ちました。2着にオペラシンガー、3着にラマチュエルで人気3頭による決着となりました。

ポルタフォーチュナは日本で種牡馬供用されているカラヴァッジオの初年度産駒。2歳時に7戦4勝2着2回。デビュー戦からG3フィリーズスプリントS(芝1190メートル、ネース)、G3アルバニーS(芝1200メートル、アスコット)まで3連勝を飾って、それ以降はG1ばかり4戦して2、3、1、2着。9月のG1チェヴァリーパークS(芝1200メートル、ニューマーケット)に優勝し、11月には米国のBCジュヴェナイルフィリーズターフ(G1、芝1600メートル、サンタアニタパーク)に挑んで、地元米国のハードトゥジャスティファイの半馬身差2着に健闘。今年初戦となった英1000ギニーはレース半ばで先頭に立って、追い込んだエルマルカにクビ差2着に惜敗していました。

【コモンウェルスカップ】<6月21日、芝1200メートル、良、出走14頭>

優勝 イニシェリン(T・イーヴス騎手/K・ライアン厩舎)1分12秒51

2着 レークフォレスト 2馬身4分の1

3着 ジャソール アタマ

3歳のスピード自慢を集めてに行われたコモンウェルスCは、トム・イーヴス騎手を鞍上に道中3、4番手を進んだイニシェリン(牡3、父シャマーダル)が残り50メートルで抜け出して優勝。単勝3・25倍の1番人気に応えました。

勝ったイニシェリンは不敗の2歳王者ピナトゥボや、キングズスタンドS(現キングチャールズ3世S)など短距離G1に4勝したブルーポイントを送るシャマーダルの産駒。近親にはG1クイーンアンステークスに勝って、種牡馬になったトリプルタイム(父フランケル)がいます。

昨年9月のデビュー戦で2着し、今年初戦となった3月の一般戦(AW1600メートル、ニューカッスル)で初勝利。強気に挑んだG1英2000ギニーは勝ったノータブルスピーチから約4馬身半差の6着でしたが、距離短縮で臨んだ前走のG2サンディーレーンS(芝1200メートル、ヘイドック)に勝って、ここへ駒を進めました。

【クイーンエリザベス2世ジュビリーS】<6月22日、芝1200メートル、良、出走13頭>

優勝 カーデム(O・マーフィー騎手/C・ヒルズ厩舎) 1分12秒25

2着 スウィングアロング 半馬身

3着 ミルストリーム 1馬身4分の3

開催最終日に行われたクイーンエリザベス2世ジュビリーSはオイシン・マーフィー騎手で中団を追走したカーデム(セン8、父ダークエンジェル)が残り100メートルで先行馬をとらえて優勝、昨年からの連覇を達成しました。カーデムはこれが通算9勝目(35戦)で重賞は4勝目。昨年は単勝81・0倍、今年は15・0倍(8番人気タイ)での優勝となりました。

カーデムは人気種牡馬のダークエンジェルを父に持つ8歳去勢馬。近親にG1モーリスドギース賞(芝1300メートル、ドーヴィル)優勝で種牡馬になったボールドエッジを持ち、1歳時のタタソールズ10月セールで、故ハムダン殿下に75万ギニー(約1億4200万円)で購買されました。チャールズ・ヒルズ厩舎から18年6月にデビューし、2歳時は3戦2勝。3歳時も芝の1200メートル戦で2勝を挙げましたが、4歳時は故障などもあって2戦0勝。5歳時も8戦1勝と伸び悩み、その年の暮れに去勢手術を受けて、ドバイ在住のフィトリ・ヘイ夫人に売却されました。6歳時は6戦してG3パレスハウスS(芝1000メートル、ニューマーケット)とG3カタールS(芝1000メートル、グッドウッド)に優勝。昨年は8戦1勝ながらG1クイーンエリザベス2世ジュビリーSの劇走は、まだ記憶に新しいところです。今年初戦となったG2クリッパーS(芝1200メートル、ヨーク)はこのレースで3着だったミルストリームから約7馬身差の13着でした。

【リーディング】

ロイヤルアスコット開催の最多勝ジョッキーは6勝を挙げたライアン・ム-ア騎手(通算11度目)。最多勝トレーナーは6勝でエイダン・オブライエン調教師(通算15度目)となっています。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績などは2024年6月27日現在

※次回更新は7月12日(金)の予定です。