日本の3冠牝馬が、悲劇に見舞われた。リバティアイランド(牝5、中内田)が最後の直線で競走を中止し、左前脚の故障で安楽死となった。
まさかのアクシデントだった。後方から徐々にポジションを上げたリバティアイランドが、ゴールまで残り250メートル付近で急失速。競走を中止し、川田騎手が下馬した。愛馬の鼻先に顔を寄せたまま、しばらく動けなかった。
その後、馬運車で運ばれた3冠女王の命が、助かることはなかった。所有するサンデーレーシングによると、左前脚の種子骨靭帯の内側と外側を断裂しており、安楽死の処置がとられた。
リバティアイランドは父にドゥラメンテ、母にオーストラリアG1馬ヤンキーローズを持ち、22年にデビューした。同年の阪神JFでG1を初制覇。翌23年には史上7頭目の牝馬3冠制覇を成し遂げた。前走のドバイターフで8着に敗れ、帰国せずに香港入りして調整されていた。異国で復活を狙ったが、あまりに悲しい結末となった。
◆リバティアイランド ▽父 ドゥラメンテ▽母 ヤンキーローズ(オールアメリカン)▽牝5▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 中内田充正(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 12戦5勝(うち海外4戦0勝)▽総獲得賞金 9億8919万9200円(同2億4475万9200円)▽主な勝ち鞍 22年阪神JF(G1)、23年桜花賞(G1)、オークス(G1)、秋華賞(G1)▽馬名の由来 米、アッパーニューヨーク湾の自由の女神像が立っている島
◆過去には 過去の日本馬の海外遠征では97年ドバイワールドCでホクトベガがレース中に競走を中止し、安楽死の処置が取られた。14年のメルボルンCではアドマイヤラクティが最下位でゴールした後、装鞍所で息を引き取っている。

