ショートプログラム(SP)3位の日本のエース坂本花織(21=シスメックス)が銅メダルに輝いた。安定感あふれる演技で、SPに続いてフリーでも自己ベストの153.29点。合計233.13点をマークし、2010年バンクーバー大会銀メダルの浅田真央以来、日本女子4人目の表彰台に立った。初出場の樋口新葉(21=明大)はSPに続いてフリーでもトリプルアクセル(3回転半)に成功し、合計214.44点で5位。河辺愛菜(17=木下アカデミー)は合計166.73点で23位だった。
ドーピング違反の渦中にいるSP首位のカミラ・ワリエワ(ROC)は2度の転倒や着氷の乱れが続き、フリー5位の成績で総合4位に終わった。金メダルに輝いたのはSP2位のアンナ・シェルバコワ(ROC)で、世界歴代2位となる合計255.95点。4回転ジャンプを4種類5本決めたアレクサンドラ・トルソワ(ROC)がSP4位から巻き返して銀メダルを獲得した。
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| 順位 | 選手 | SP | フリー | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | アンナ・シェルバコワ(ROC) | 80.20 | 175.75 | 255.95 |
| 2 | アレクサンドラ・トルソワ(ROC) | 74.60 | 177.13 | 251.73 |
| 3 | 坂本花織(シスメックス) | 79.84 | 153.29 | 233.13 |
| 4 | カミラ・ワリエワ(ROC) | 82.16 | 141.93 | 224.09 |
| 5 | 樋口新葉(明大) | 73.51 | 140.93 | 214.44 |
| 6 | 劉永(ユ・ヨン=韓国) | 70.34 | 142.75 | 213.09 |
| 7 | アリサ・リウ(米国) | 69.50 | 139.45 | 208.95 |
| 8 | ルナ・ヘンドリックス(ベルギー) | 70.09 | 136.70 | 206.79 |
| 9 | キム・イェリム(韓国) | 67.78 | 134.85 | |
| 10 | マライア・ベル(米国) | 65.38 | 136.92 | 202.30 |
| 11 | アナスタシヤ・グバノワ(ジョージア) | 65.40 | 135.58 | 200.98 |
| 12 | エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) | 59.08 | 126.76 | 185.84 |
| 13 | ビクトリア・サフォノワ(ベラルーシ) | 61.46 | 123.37 | 184.83 |
| 14 | オリガ・ミクティナ(オーストリア) | 61.14 | 121.06 | 182.20 |
| 15 | エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン) | 61.82 | 118.15 | 179.97 |
| 16 | カレン・チェン(米国) | 64.11 | 115.82 | 179.93 |
| 17 | ニコル・ショット(ドイツ) | 63.13 | 114.52 | 177.65 |
| 18 | リンゼイ・ファン・ズンデルト(オランダ) | 59.24 | 116.57 | 175.81 |
| 19 | マデリン・シーザス(カナダ) | 60.53 | 115.03 | 175.56 |
| 20 | エリスカ・ブレジノワ(チェコ) | 64.31 | 111.10 | 175.41 |
| 21 | エバロッタ・キーブス(エストニア) | 59.55 | 112.20 | 171.75 |
| 22 | アレクシア・パガニーニ(スイス) | 61.06 | 107.85 | 168.91 |
| 23 | 河辺愛菜(木下アカデミー) | 62.69 | 104.04 | 166.73 |
| 24 | アレクサンドラ・フェイギン(ブルガリア) | 59.16 | 100.15 | 159.31 |
| 25 | イェンニ・サーリネン(フィンランド) | 56.97 | 96.07 | 153.04 |
カミラ・ワリエワ
(演技構成)4S/3A/4T+3S/3Lo/FCSp/ChSq/4T+1Eu+3S/3F+3T/3Lz+3T/StSq/FCCoSp/CCoSp
注目を浴びる中、大トリで登場。4回転サルコーは着氷が流れるもこらえる。両手を上げる「タノジャンプ」で跳んだトリプルアクセル(3回転半)はステップアウトでアンダーローテーションの回転不足。動揺が見られる中、4回転トーループは同じく着氷が乱れ、なんとか付けようとした後半の3回転サルコーでは転倒した。後半に入ってもタノジャンプで跳んだ4回転トーループで転倒し、連続ジャンプならず。なんとか連続ジャンプにつなげようと3回転ルッツの後に3回転トーループを持ってきたが、こちらもステップアウト。その強さから「絶望」の異名を取った恐ろしさは影を潜めた。演技後は手を振り下ろして悔しさを表現した。自己ベストから43点以上も低い点数で4位に終わり、キスアンドクライでは涙で顔を上げられなかった。
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アンナ・シェルバコワ
(演技構成)4F+3T/4F/2A/ChSq/2A/FCSp/3Lz+3Lo/3F+1Eu+3S/3Lz/StSq/FCCoSp/CCoSp
冒頭で4回転フリップからの連続ジャンプに成功。4回転フリップも高さがあり、この2度のジャンプだけで7点以上もの加点がつく。演技構成を変えて連続3回転ジャンプを1つ外しながらも、完成度の高いジャンプを続けた。GOE(出来栄え点)は1つも減点がなく、表現力を示す5項目は全選手トップの75.26点。昨年の世界選手権女王の貫録たっぷりの演技で、演技後は満面の笑みを浮かべた。フリー、合計点ともに自己ベストをマークし、世界歴代2位となる255.95点で、それまでトップのトルソワを上回った。
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坂本花織
(演技構成)2A/3Lz/3F+2T/3S/FSSp/3F+3T/2A+3T+2T/StSq/CCoSp/ChSq/3Lo/FCCoSp
直前のトルソワが衝撃的な得点を出して会場がわく中での演技。だが、日本のエースは冷静沈着だった。冒頭で流れのあるダブルアクセルを着氷。3回転ルッツもなめらか。3回転フリップからの連続ジャンプ、3回転サルコーも危なげない。連続3回転ジャンプは後半のトーループに高さがあり、3連続ジャンプも安定感抜群だった。最後の3回転ループも含めてジャンプは全て成功。高さとスピードある演技。終えた後は静かなガッツポーズをみせた。フリー、合計点ともに自己ベストをマークした。3回転半や4回転といった高難度のジャンプはなくとも美しい着氷で加点を重ね、表現力を示す5項目もシェルバコワに次ぐ2位の高さだった。
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アレクサンドラ・トルソワ
(演技構成)4F/4S/4T/2A+3T/CCoSp/ChSq/4Lz+3T/4Lz/3Lz+1Eu+3S/FCSp/StSq/FCCoSp
4種類5本の4回転ジャンプを入れた挑戦的なプログラム。冒頭の4回転フリップを成功。続く4回転サルコーも決めた。4回転トーループはステップアウト。ダブルアクセルの後半の3回転トーループは詰まる。それでも続く4回転ルッツからの連続ジャンプは高さがあった。最後の4回転ルッツは後半にジャンプをつけられなかったが、続く3回転ルッツですかさず修正する適応力の高さ。まるで男子並みの衝撃の演技を見せた。歴代2位となるフリー177.13点で、合計251.73点をマークした。技術点だけで106.16点もあった。
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樋口新葉
(演技構成)3A/3Lz+3T/3S/CCoSp/2A/3Lz+3T/3Lo+2T+2Lo/3F/FCSp/StSq/ChSq/FCCoSp
曲は「ライオンキング」。SPで決めた冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を再び成功させ加点がつく。連続ジャンプは3回転ルッツを決めるも後半の3回転トーループで惜しくも転倒。3回転サルコーは着氷する。3回転ルッツから連続ジャンプも成功。3連続ジャンプ、3回転フリップも決めると、ステップシークエンスではやわらかな笑みをたずさえて舞う。演技後はちょっぴり悔しさを秘めつつも、キスアンドクライではお茶目におどけた。自己ベストに迫る140.93点。
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河辺愛菜
(演技構成)3A/3Lz+3T/LSp/3Lo/3Lz+2T/StSq/2A+3T+2T/FSSp/3F/3S/ChSq/CCoSp
「X JAPAN」のYOSHIKI作詞・作曲「Miracle」が会場に響く。冒頭、SPで転倒したトリプルアクセル(3回転半)はステップアウトするもこらえる。ただ、判定は基礎点が下がるダウングレードの回転不足に。3回転ルッツで転倒。3回転ループはきれいな着氷をみせたが、再び3回転ルッツで転倒し、連続ジャンプをつけられず。ダブルアクセルからの3連続ジャンプは着氷。3回転フリップも手をつくが、3回転サルコーは成功した。演技後は悔しげな表情。フリー自己ベストに30点近く及ばず、笑顔を見せることはできなかった。
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<出場選手の演技順とSP得点>
グループ1
イェンニ・サーリネン(フィンランド)56.97
エカテリーナ・クラコワ(ポーランド)59.08
アレクサンドラ・フェイギン(ブルガリア)59.16
リンゼイ・ファン・ズンデルト(オランダ)59.24
エバロッタ・キーブス(エストニア)59.55
マデリン・シーザス(カナダ)60.53
アレクシア・パガニーニ(スイス)61.06
グループ2
オリガ・ミクティナ(オーストリア)61.14
ビクトリア・サフォノワ(ベラルーシ)61.46
エカテリーナ・リャボワ(アゼルバイジャン)61.82
河辺愛菜(木下アカデミー)62.69
ニコル・ショット(ドイツ)63.13
カレン・チェン(米国)64.11
グループ3
エリスカ・ブレジノワ(チェコ)64.31
マライア・ベル(米国)65.38
アナスタシヤ・グバノワ(ジョージア)65.40
キム・イェリム(韓国)67.78
アリサ・リウ(米国)69.50
ルナ・ヘンドリックス(ベルギー)70.09
グループ4
劉永(ユ・ヨン=韓国)70.34
樋口新葉(明大)73.51
アレクサンドラ・トルソワ(ROC)74.60
坂本花織(シスメックス)79.84
アンナ・シェルバコワ(ROC)80.20
カミラ・ワリエワ(ROC)82.16


































