安田政彦(46=兵庫)が2コースから差して若松初優勝を飾った。今年は2回目、通算では73回目の優勝。2着はインから先マイした岡田憲行。3着には天野晶夫が入った。

 安田が計ったような差しを決めた。「エンジンをかけた時、今日は優勝できると思った。何かが降りてきた。1Mはあれしかないと思っていたし、理想的なターンができた」。

 抽選でエースの53号機を引き当てた。この時点で「冷静に走れば得点トップになれるし、優勝戦も1号艇で乗れる。若松で初優勝できる」と思ったという。その青写真通り5日目までは得点率トップ。ところが6日目に岡田の逆転を許し優勝戦は2号艇に。ショックは隠し切れなかったが、逆に優勝戦は「ノンプレッシャーでいけた」と開き直れた。

 現在、安田の地元尼崎ではG1を開催中。「年だけど、まだ地元のG1には出たいですね」と意欲を燃やしていた。【迫信晴】