<サッカー国際親善試合:日本3-0コスタリカ>◇11日◇大阪・パナソニックスタジアム吹田

新生代表は青山を中心に進んでいくと確信した。攻撃の組み立ての第1歩となるパスといい、ボールを奪った後のパスといい、質量ともに抜けていた。3列目に青山がいたからタメを作れ、2列目の堂安や中島に時間的な余裕を与えられた。周囲の特長を引き出せる選手で、故障がなければワールドカップ・ロシア大会の23人に入っていて当然の技量だった。

前線での小林、南野、堂安の3人の絡みも見応えがあった。南野は約4年間もオーストリアでプレーしたことで、大柄な相手に当たり負けしない体力、俊敏性を見せた。堂安もそうだが、体格のハンディを逆に優位性にしている。国際試合で「さばく」「抜く」といった球際の強さを表現できるのは、本当に心強い。海外組とアイデアを共有し、グループ戦術を成り立たせていた小林も立派だった。(日刊スポーツ評論家)